そこそこスペックでお手頃価格――さまざまなシーンで活躍する15.6型ノートPC「Critea DX11-H3」を試す(1/3 ページ)
サードウェーブデジノスのノートPC「Critea DX11-H3」は、第6世代Core i3プロセッサを搭載しながらも税別価格で6万円を切るコストパフォーマンスの良さと、各種ポート類が充実していることが大きな特徴だ。今回はその実力をチェックしていく。
サードウェーブデジノスの「Critea DX11-H3」(以下「DX11-H3」)は、Core i3-6100Uプロセッサ(2.3GHz)を搭載する15.6型ノートPC。一見すると何の変哲もない、“ふつう”のノートPCだが、標準構成で5万9800円(税別、以下同)から購入できるというコストパフォーマンスの良さだけではなく、いろいろと見どころがある面白い機種だ。さっそく、チェックしていこう。
充実のポート群:アナログRGBも装備
DX11-H3は、パーソナル(個人)用途とビジネス(仕事)用途の双方を想定した製品となっている。それが一番よく現れているのが、本体に備わるポート類のラインアップだ。
本体の左側面を見ると、電源入力、Ethernet端子(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)、アナログRGB端子、HDMI端子(HDMI 1.4準拠)とUSB 3.0端子×2が並んでいる。ここで特に注目したいのが、アナログRGB端子だ。
昨今のパーソナル向けノートPCでは、アナログRGB出力が省略されることが珍しくなくなった。一般家庭にあるデジタルテレビには、ほぼ例外なくHDMI端子が備わっているからだ。しかし、ビジネスユースも意識すると、ディスプレイやプロジェクターでアナログRGBはまだまだ現役。パーソナル・ビジネス両にらみの結果、DX11-H3はアナログRGB端子を省かず搭載したのだ。
ただし、アナログRGB出力とHDMI出力は“排他”となる。「アナログRGB+HDMI+本体でトリプルディスプレイ!」という夢はかなわない。そもそも、DX11-H3はそのような使い方を想定するようなユーザー向けではない、という話もあるが……。
右側面には、イヤフォンマイク端子、USB 2.0端子、光学ドライブが並んでいる。USB 2.0端子は、左側面にあるUSB 3.0端子を犠牲にせずに外付けマウス・キーボードを接続する上で役立つはずだ。光学ドライブは、標準構成ではDVDスーパーマルチドライブを備えているが、構成カスタマイズでBD-RE書き込みに対応するBlu-ray Discドライブに変更することもできる(8680円増し)。映像の書き出しや、データのバックアップにおいて光学ドライブを利用するシーンが多いユーザーにはうれしいだろう。
正面を見ると、左側にLEDインジケーター(電源、バッテリー、ストレージ)とSDメモリーカードスロット(SDXC対応)がある。SDスロットのおかげで、デジタルカメラで撮影した写真のバックアップ・整理も容易にできる。別途microSDアダプターを用意すれば、AndroidやWindows 10 Mobileを搭載するスマートフォンとのデータのやりとりにも使える。
メモリとストレージ:標準構成で不足ならカスタマイズOK
PCで何をするかにもよるが、メモリとストレージはPCの快適性を大きく左右する要素だ。DX11-H3の標準構成では、メモリは4GB×1(DDR3L SO-DIMM)、ストレージは500GBのHDD(5400回転/分)を搭載している。比較的オーソドックスといえる。
しかし、筆者のように画像・動画の処理をする場合、4GBでは容量的に心もとない。そのような場合、空いているメモリスロットにメモリを増設できる。メモリの増設によって、メモリへのアクセス速度を向上する「デュアルチャネル」を利用できるようになるため、単にメモリ容量が増える以上のパフォーマンス改善も期待できる。
なお、メモリ容量・枚数は購入時にカスタマイズ可能だ。使い方に応じて、最大で16GB(8GB×2)まで搭載できる。また、ストレージも購入時にカスタマイズできる。容量重視でより大容量なHDDを選択したり、読み書き速度重視でSSDを選択したりもできる。M.2 SSDとSATAポートのHDD/SSHD(ハイブリッドHDD)/SSDを併載する構成も可能だ。
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