Windows 10のエクスプローラ「ダークテーマ」が完成へ Macとともに2018年秋は暗いUIがトレンドに
2018年の秋は、WindowsもMacも見慣れたデスクトップ画面が従来より“暗く”なっているだろう。
米Microsoftは8月8日(現地時間)、PC向けWindows 10プレビューの最新版「Windows 10 Insider Preview Build 17733」を公開した。同社のユーザー参加型開発プログラム「Windows Insider Program」でFast Ring設定のユーザーがダウンロードできる。
Build 17733は、2018年5月配信の「Build 17666」で追加したファイルエクスプローラの「ダークテーマ(Dark Theme)」がユーザーからのフィードバックの反映により、完成に至ったターニングポイントだとしている。
Windows 10では2016年8月公開の大型アップデート「Anniversary Update」からダークテーマをメニュー画面やUWP(Universal Windows Platform)アプリで利用可能になったが、エクスプローラは非対応だった。今回の発表により、2018年秋に一般公開予定のWindows 10次期大型アップデート「RS5」(正式名称は未発表)にて、ダークテーマのエクスプローラが使えるようになる見込みだ。
なお、PCのユーザーインタフェースを暗いテーマに変更できる機能はトレンドになっており、2018年秋に米Appleが一般公開予定の次期macOS「macOS Mojave」でも「ダークモード」の搭載が大きな特徴だ。
開発が順調に進めば、2018年秋はWindows PCもMacも見慣れたデスクトップ画面がこれまでより“暗く”なっていることだろう。
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