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在庫不安に臨時休校の影響は?――2月末のアキバ電気街に漂う空気感:古田雄介の週末アキバ速報(2/2 ページ)
新型肺炎による影響は、さまざまな形でアキバに表れている。これまでの在庫不安に加え、今週は小中高校の休校というトピックスも増えた。けれど、ガラリと変わった感じは意外とない?
au Pay祭りのフィーバーは続く! ただし、売れ方は変わった
来店に関して楽観的な雰囲気がある理由の1つには、au Pay祭りの存在があるかもしれない。今週からは1日の還元上限を6000ポイントに縮小する措置がとられたが、それでもキャンペーン中の月曜日朝から同日夕方にかけては、休日をしのぐ売れ行きを複数のショップで示したようだ。
しかし、売れ方はそれまでの週頭とは変化している。パソコンSHOPアークは「上限の6000ポイントがもらえる3万円までのパーツを購入する人が増えましたね。前はPC一式分を購入する人が多かったので、1回のレジあたりの単価が落ち着いたところはあります」と語る。別のショップは「家族で来店されて、皆で3万円前後のパーツを買ってトータルで一式分そろえて帰った方もいましたね」という話も聞いた。
そこで売れ行きが目立っているのが、先週登場したAMDのCPU「Ryzen 5 3500」だ。TSUKUMO eX.は「CPUとマザーボードのセットで3万円前後にまとまるので、ちょうど買いやすいと評判です。CPU単体でキャンペーンを狙うなら、Ryzen 5 3600(税込み2万7000円弱)が人気ですが、セットだとこちらが定番ですね」という。
今のところ、Ryzen 5 3500に関してはどこのショップもまとまった数量のストックがあるようだ。
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