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「どう生きるか」でPCを選ぶ時代に向けて――富士通2020年個人向け冬PC 注目機種を紹介(1/3 ページ)

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が2020年冬商戦向けの新モデルを発表した。あらゆるニーズに応えるべく非常に多岐に渡る新モデルの中から、筆者個人として注目する機種を紹介する。

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 既報の通り、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は10月19日、2020年冬商戦向けの新PCを発表した。

 FCCLの新PCは、多くのモデルでIntelの第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を採用し、AMDの第3世代Ryzenプロセッサを搭載するモデルも増えた。そのラインアップは非常に幅広い。

 この記事では、筆者が注目した新モデルを紹介していく。

パース
オンライン発表会で提示された画像の1つ。新製品の狙いを端的に示している

「どう生きるか」でPCを選ぶ時代

 新型コロナウイルスの影響もあり、2020年前半は企業における在宅勤務や学校における在宅学習が急速に広まった。夏からはオフィス勤務や通学を再開する動きが出てきたものの、在宅勤務や在宅学習の体制を拡充する動きも底堅くなっている。

 このような「ニューノーマル(新しい日常)」への動きが進む中、FCCLは「どう生きるか」でPCを選ぶ時代がやってきたとする。デスクトップからノートまで、FCCLは非常に幅広い新製品をこの冬商戦向けに用意した。この幅広さで、より多くのユーザーにアプローチしようとしているようだ。

メッセージ
ライフスタイルに合わせてPCを選ぶことを提案する

世界最軽量にこだわった「LIFEBOOK UH」シリーズ

 13.3型モバイルノートPC「LIFEBOOK UH」シリーズにおいて、FCCLは“世界最軽量”にこだわっている。「持ち歩くオフィス」を実現すべく、「基本となるキーボードやディスプレイの性能だけではなく、最軽量を探求しなければならない」(齋藤邦彰社長)と考えているからだ。

 部材や機構の見直しにより、新しい「LIFEBOOK UH-X/E3」は約634gと、13.3型ワイドディスプレイ搭載ノートPCとしての世界最軽量記録(自社調べ)を自ら塗り替えた。齋藤社長は「世界最軽量の座は譲らない」という。

空気のような存在感
軽量化を進めて「空気のような存在」となることで、ビジネスツールとしての性能を高めていくという
耐衝撃
軽量化しても従来モデルと同等の強度を確保
フット
底面の「足」を改善することで、耐衝撃性能を向上しつつ、机に置いた際の滑り止め効果も高めた

スマホメインな若者に向けた「LIFEBOOK CH」シリーズ

 今回の新製品では、13.3型モバイルノートPCがもう1つ用意された。「LIFEBOOK CH」シリーズだ。

CHシリーズ
新しいLIFEBOOK CHシリーズを披露する高嶋敏久執行役員

 CHシリーズというと、女性向けをうたったモバイルノートPC「Floral Kiss」を思い出す人もいると思う(参考記事)。それが、性別を問わない若者向けのモバイルノートPCとして復活した格好だ。

 現代の日本の若者は、スマートフォンで何でもこなす人が多いという。しかし、より大きな画面とよりリッチな動画や写真の編集環境を求めて、昨今ではノートPCを求める若者が増加傾向にあるという話も良く耳にする(参考記事)。

 スマホ世代である若者を意識して、新しいCHシリーズではQRコードでスマホとデータを共有(シェア)できる機能や、Bluetoothを介してスマホの音声をPCのスピーカーで再生する機能を標準搭載した。さらに、本体をゲーム機などの外付けディスプレイとして利用できるHDMI入力機能も備えている。最近はTVを持たないという若者も少なくない。「TVはないけど、据え置きゲーム機がほしい!」という人にはピッタリな機能だ。

 地味ではあるが、LIFEBOOK CHシリーズのキーボードには「かな」が刻印されていない。日本語をローマ字で入力する人が大半を占める現状を踏まえつつ、デザインをシンプルにするための取り組みであると思われる。

スマホ連携
スマホでQRコードを読み取ることでデータ共有する仕組みを用意
PC本体BT
スマホのBluetoothスピーカーとして使う機能も搭載した
HDMI入力
TVを持たない若者を意識してか、HDMI入力する機能も備える

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