唯一無二のケースとハイレゾ対応サウンドカードが光る! コナミアミューズメントのゲーミングPC「ARESPEAR C300/C700+」を試す(5/5 ページ)
音楽ゲームを始めとするアミューズメント施設向けのゲームを手がけるコナミアミューズメントが、ゲーミングデスクトップPCを開発した。その実態はどうなのか、レビューを通してチェックしていこう。
ゲームをプレイしてテストしてみた
最後に、実際のゲームをプレイして、フレームレートをチェックしてみよう。フレームレートの測定は「Fraps」というアプリを用いた。
まずは低負荷な競技向けタイトル「VALORANT」において、「射撃場」の「スパイク設置」で計測した。画質設定は「低」「中」「高」の3種類。平均フレームレートは以下の通りだ。
- C300:221fps(低)/199fps(中)/176fps(高)
- C700+:396fps(低)/365fps(中)/328fps(高)
低負荷かつ競技向けタイトルということで、C700+はどんな画質設定でもフレームレートは高めだ。C300についても安定して高いフレームレートをマークした。
続いて、高負荷なシングルプレイ向けタイトル「DEATH STRANDING」はどうだろうか。ゲーム中で負荷が高くなりそうな「レイク・ノットシティ」周辺で「時雨」の降る場所を歩きながら計測した。画質設定は「低」「標準」「最高」の3種類で、平均フレームレートは以下の通りだ。
- C300:49fps(低)/43fps(標準)/40fps(最高)
- C700+:113fps(低)/104fps(標準)/104fps(最高)
C700+でも重たくなるタイトルを……と思って選定したのだが、C700+ではどの画質設定でも70fps以上を維持できた。ハイスペックなGeForce RTXシリーズだからこそ出せる値だろう。ここまでできるのであれば、実際のゲームプレイで不便に感じることはまずない。
一方C300では、最高設定にするとプレイ中のカクつきが増え、ゲームプレイに支障をきたす場面がある。しかし、標準設定以下であれば、安定してプレイ可能だ。負荷の高いAAAタイトルをC300でプレイするためには、画質設定を考慮する必要があるだろう。
2020年6月にPC版が登場したDEATH STRANDING(©2019-2020 Sony Interactive Entertainment Inc. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS. PC version published by 505 Games)
高い性能で安心してゲームを楽しめるPC
ここまでの結果として、ARESPEAR C700+は高めの性能と高いクオリティのサウンドカードで安定したゲームプレイを楽しめるPCといえる。少々高めな価格がネックだが、ARESPEARならではの独特なデザインの高品質なケースと、ハイスペックな性能が気になる、というユーザーにはぜひお勧めしたい。
特に、明瞭なサウンドを提供するサウンドカードうれしい配慮だ。ハイレゾに対応するヘッドフォンやスピーカーを用意する必要はあるが、よく響くベース音と明瞭なハイトーンを楽しむにはうってつけである。快適なPCゲームライフを楽しむために、必要十分なスペックは十分に備えている。
一方で、C300は、負荷の高いゲームをプレイするには画質設定を考慮する必要があるものの、軽めのインディーズゲームや2Dゲームは問題なく動く。3Dゲームでも、低負荷なものであれば難なく動く。価格に対してスペックは控えめだが、C700+と同様の目を引くデザインのケースが魅力だ。
このC300でも、ハイクオリティなサウンドカードが搭載されていることがうれしい。コナミアミューズメントが提供する「beatmania IIDX INFINITAS」「pop'n music Lively」「SOUND VOLTEX III」といったPC版音楽ゲームも、このサウンドカードがあれば楽しくプレイできるだろう。
C300はシックなボディー、C700+であれば銀色で色鮮やかなLEDライティングが輝くボディーに搭載されたサウンドカードがうれしい。独特なデザインはそこにあるだけで目を引き、LEDライティングをしっかりと設定すると部屋が鮮やかなライトで彩られる。
サウンドカードはどちらにも搭載されていて、よく響くベース音と明瞭なハイトーンが魅力だ。スペックはもちろん、サウンドを重視するユーザーならば一考の価値があるゲーミングデスクトップPCだ。メンテナンス性が良い高品質なPCケースを求めている人にも最適である。
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