「AMDさん、本当頼むよ」の声が聞こえてくる、書き入れ時を迎えるアキバ:古田雄介のアキバPick UP!(2/4 ページ)
書き入れ時の年末年始に向けて、価格的にも在庫的にも買いやすくなっているジャンルがある一方で、一向に入手困難な状況が改善しないジャンルもある。表題は、それを尋ねたときによく聞いた愚痴だ。頼むよ……。
「ミドルレンジ」は死語?――GeForce RTX 3060 Tiカードが登場!
新製品として目立っていたのは、RTX 30シリーズの新ラインアップ「GeForce RTX 3060 Ti」を搭載したグラフィックスカード群だ。複数のメーカーからオリジナルクーラー搭載モデルが一斉に売り出されており、価格は5万5000円弱から7万2000円強まで幅広い。
GeForce RTX 3060 Tiは10月末に登場したGeForce RTX 3070の下位にあたるGPUで、リファレンスカードは8GBのGDDR6(256bit)メモリを積み、消費電力は200Wとなる。GPUクロックはベース1.41GHz/ブースト1.67GHzで、CUDAコアは4864個だ。
60番代のGPUということでミドルレンジにカテゴライズされることもあるが、「価格も性能もハイエンド級です」という声が多く聞かれる。パソコンSHOPアークは「フルHD環境などではRTX 2080に匹敵するスコアが出せますし、価格もモノによっては7万円を超えますしね。一般にイメージされるミドルレンジの枠からは確実にはみ出しています」と話していた。
販売直後は様子見が多い様子だ。ドスパラ秋葉原本店は「高付加モデルだとRTX 3070カードと価格が重なる部分もありますし、もうちょっと価格が落ち着くのを見て検討するという人が多い印象がありますね」という。別のショップからも「税込みで4万円台に収まるモデルが出てきたら盛り上がりそう」とのコメントを聞いた。
続いて、ラジエーターの新作をチェックしよう。
関連記事
- RTX 2080を確実に上回る実力! “手が届く”GPU「GeForce RTX 3060 Ti」発売前日レビュー
GeForce RTX 30シリーズの新GPU「GeForce RTX 3060 Ti」を搭載するグラフィックスカードが12月2日23時に発売される。この新たなミドルハイGPUの実力はいかほどのものか、NVIDIA自ら設計したグラフィックスカード「Founders Edition」を通してチェックしていく。 - Radeon RX 6800 XT/6800オリファンが新登場も、枯渇具合高まる
AMDのRadeon RX 6800 XT/6800を搭載した、グラフィックスメーカー独自基板モデルが売り出された。しかし、リファレンスモデル以上に入荷数が少なく、Web販売のみとするショップも多い。 - 11度の傾斜でマザーボードを搭載するMini-ITXケース「ROG Z11」が登場!
Mini-ITXケースでハイエンドパーツを組み込むニーズが増している中で、ROGブランドからモンスター仕様のケースが登場した。また、「初音ミクNT」の発売も始まっている。 - Radeon RX 6000シリーズの独自設計モデルに期待が高まるアキバ
登場してから枯渇が続くRadeon RX 6000シリーズだが、オリジナルデザインのモデルや上位GPUの発売情報が具体化し、そちらが注目を集めていく流れになってきている。 - Radeon RX 6800 XT&RX 6800カードがデビュー! 年内は枯渇気味か
AMDの次世代GPU「Radeon RX 6800」シリーズを搭載したグラフィックスカードが販売解禁となった。入荷数については「厳しい」のコメントを方々で聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.