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「マイニングは理由の1つでしかない」――複数のPCパーツが品薄&高騰気配:古田雄介の週末アキバ速報(2/2 ページ)
マイニングブームの再燃も重なり、グラフィックスカード売り場はどこも隙間が目立つ状況になっている。しかし、この問題をグラフィックスカードだけと見るショップはほぼない。
「昼も人が減りましたね」――コロナ禍中のアキバ
多くのジャンルに渡る品薄と値上がりが懸念される中で、ショップから「できればお早めに」の声が聞かれない背景には、緊急事態宣言発令下という事情がある。
1月15日夕方、中央通りを歩いている限りは、店舗の営業状況や往来に先週と大きな差を感じなかったが、PCパーツショップの軒先には短縮営業の告知を見かけることが多くなったし、店内のにぎわいも落ち着いた感じが確かにした。
あるショップは「先週末の三連休までは年末年始セールの延長線上もありましたし、日中は比較的多くの方が来店されていたと思います。今週に入ってからは夜だけでなく、昼も本当に減りましたね」と明かす。
その中で、再びリモートワーク需要が伸びているようだ。ドスパラ秋葉原本店は「企業の方からBTOマシンの注文をものすごくたくさんいただくようになりました」という。パソコンSHOPアークも「2020年の4月頃ほどではないですが、ヘッドセットなどをまとめ買いする方が目立つようになったのは感じます」と話していた。なお、ヘッドセットやWebカメラはどこのショップも潤沢に取りそろえている。
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