本当に満足できるのか? 中高生向けモバイルノートPC「LIFEBOOK EH」を中学生と高校生に使わせてみた(2/3 ページ)
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が、高学年の小学生から高校生をターゲットとするモバイルノートPCを発売した。その実力はいかほどのものか、筆者の娘(高校1年生)と息子(中学1年生)に使ってもらいつつ確かめてみよう。
Thunderbolt 4端子を搭載 HDMI端子は“入力”もOK
LIFEBOOK EHのボディーサイズは約307(幅)×207(奥行き)×15.8(厚さ)mmで、重量は約988gだ。比較的コンパクトで1kgを切っているので。中学生でも気軽に持ち運べるだろう。ボディカラーは落ち着いたダークシルバーで、富士通の「インフィニティロゴ」も目立たない色と大きさになっている。男女を問わず好まれそうなデザインだ。
LIFEBOOK EHはインタフェースも充実している。本体の左側面にはHDMI端子、マイク/ヘッドフォンコンボジャック、Thunderbolt 4(USB4)端子を備え、右側面にはThunderbolt 4端子とUSB 3.0 Type-A端子を備えている。
2基のThunderbolt 4端子は、どちらもUSB Power Delivery(USB PD)を使った電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。USB端子は合計3基備えているので、拡張性も十分だ。
特筆すべきはHDMI端子である。このHDMI端子は出力だけではなく“入力”にも対応している。液晶一体型のデスクトップPCではHDMI入力端子を備えるモデルが増加傾向にあるが、ノートPCでは珍しい。HDMI入力機能を使えば、LIFEBOOK EHを「プレイステーション4」や「Nintendo Switch」といったゲーム機のディスプレイとして使ったり、Blu-rayレコーダーをつないでTV番組を楽しんだりできる。自室にTVがないという学生にはとてもありがたい機能だ。
通信機能は、最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やBluetooth 5.0をサポートしている。Wi-Fi 6対応の無線LANルーターがあれば、より快適な通信を期待できる。
バッテリー駆動時間は、公称値で約16.8時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)と長い。実際の駆動時間は使い方によっても変わるが、公称値でこれだけ持つなら、ACアダプターを持たずに、学校へ持っていっても安心して使える。ACアダプターもコンパクトで持ち運びやすい。
Office 2019 Home & Businessをプリインストール
LIFEBOOK EHには、学習や趣味に役立つアプリケーションソフトが幾つかプリインストールされている。ただし、小学生をターゲットにした2in1タブレットとは異なり、学習ドリル的なアプリはプリインストールされていない。中高生ならそうしたアプリは不要だろう。
プリインストールされているアプリの中でも、特に有用なのがオフィススイートの「Office 2019 Home & Business」である。このスイートにはWord(ワープロ)、Excel(表計算)、Outlook(メール/スケジュール)、PowerPoint(プレゼンテーション)、OneNote(ノート)が含まれており、学校の課題やレポートの執筆に大いに役立つ。
最近は、最近は公立小学校でも授業でPowerPointの使い方を学び、それを使った課題が与えられることもある。課題は原則として学校から貸与される学習用端末を使ってこなすことになるが、自宅にある慣れたPCで作業できればじっくりと取り組めるだろう。Office 2019 Home & Businessは、単体で購入すると4万円弱かかるので、プリインストールされていることはありがたい。
その他、はがき作成ソフトの「筆ぐるめ27」などがプリインストールされている。
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