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慢性的なGPU不足で強まるBTO PCやゲーミングノートPC推奨の流れ:古田雄介の週末アキバ速報(2/2 ページ)
グラフィックスカードの枯渇具合に大きな変化は起きていないが、それゆえに新たな自作街のトレンドの兆しが出始めている。また、AMD Ryzen 5000シリーズの入手性はグンと向上した。
Ryzen 5000シリーズが複数ショップに大規模入荷も上位は既に品薄
前回の「アキバPick UP!」で触れた通り、先週末から週明けにかけて、AMDのRyzen 5000シリーズが全ラインアップで再入荷をするショップが相次いだ。
長らく入手困難だった「Ryzen 9 5950X」や「同5900X」がレジ奥の棚に並ぶ光景も見られたが、今週末を前にこの2モデルの値札には再び「売り切れ」や「次回入荷待ち」の札が貼られるようになっている。
TSUKUMO eX.は「上位2モデルは入荷分がすぐになくなりましたね。待っていた方が相当いらして、今も待っている方が増えている状況です」という。金曜日夕方時点で在庫を残していたパソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「奇跡的に残っている状態。土曜日の朝まで持つかどうかも怪しいです」と率直に話していた。
一方で、「Ryzen 7 5800X」と「Ryzen 5 5600X」は週末でも安心して購入できそうとの見通しが多い。ドスパラ秋葉原本店は「そこそこハイスペックな構成でPCを組むのにちょうどいいモデルですし、需要は大きいと思います。グラフィックスカードはやはり厳しい状況ですが、CPUは売れ筋のシリーズが何とか選べるところまでになったのは良かったと思います」とポジティブに捉えていた。
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