HDDマイニングの波が襲来！――転売ヤーに警戒を強めるショップ：古田雄介の週末アキバ速報（2/2 ページ）

慢性的なグラフィックスカード不足の中で、HDDマイニングの需要が突発的に高まり、PCパーツショップには新たな“お願い”の札が増えた。メッセージも、より具体的になってきた。

[古田雄介，ITmedia]

「転売目的お断り」――なおも続く転売ヤーとの攻防

　グラフィックスカードの購入について、ドスパラ秋葉原本店は先週より厳しい条件を設定した。その効果について「毎朝、在庫を調べに来るいつもの人たちはいなくなりましたね。ただ、入荷状況は厳しいままですし、普通に欲しい人たちにも行き渡っていない状況なので、すぐに改善するということは期待できないかなと思います」と語る。

　なお同店は、今週に入り8TB以上のHDDもグラフィックスカードに準じた購入条件を加えている。

ドスパラ秋葉原本店のHDD購入条件POP

　他のショップの在庫も依然として厳しい。GeForce GTX 1660 SuperやRTX 2060、あるいはRTX 3090の在庫は日中も見かける機会がしばしばあったが、RTX 3080／3070／3060 Ti／3060はレアな存在のままだ。

パソコンSHOPアークのグラフィックスカード価格表。「売切れ」の文字が並ぶ

TSUKUMO eX.のグラフィックスカードの棚

　そのような中で、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「転売目的お断り」と大書きされた購入制限に関する張り紙を複数貼るようになった。そして、現在はドスパラ秋葉原本店と同じように、8TB以上のHDDも対象に加えている。「転売して利益を得る目的の方に売るのではなく、お客様1人1人のニーズにあったPC環境を提供するために営業していますから。ご理解いただけるとうれしいです」と話していた。

パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のレジ前POP