IntelのハイエンドGPU「Arc A770」搭載グラフィックスカードが店頭デビュー:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
Intelの「Arc A」シリーズ最上位モデルが、ようやく店頭に登場した。Intel Z790チップセット搭載マザーボードは、ソニックコラボモデルやギガバイトの10万円超モデルが加わり、ASUS JAPANからはMini-ITXのAMD X670Eマザーがデビューしている。
先週、Intelから同社の新GPU「Arc A770」を搭載したグラフィックスカード「Intel Arc A770 16GB」が投入された。価格は7万円弱(税込み、以下同様)で、複数のショップで入荷している。
「Intel Arc A770 16GB」が7万円弱で店頭に並ぶ
9月末にASRockから登場したグラフィックスカード「Arc A380」と10月末登場の「Arc A750」に続く「Arc A」の第3弾であり、シリーズ最上位の位置づけだ。
カードはPCIe 4.0に対応しており、16GBのGDDR6を搭載している。消費電力(TBP)は225Wで、補助電源は8ピン×2だ。デュアルファンを備えたカード長は約271mmで、2スロット占有となる。
入荷したオリオスペックは「バックプレートとファンにLEDライトを仕込んでいて、外観と相まっておしゃれに光ります」とデザインを評価していた。
初日から複数台が売れたという声も聞くが、GeForceやRadeonのライバルと見る向きはやはりまだない。某ショップは「検証用やコレクションに買っていく人は一定数いますが、ゲーム用だと予算的にGeForce RTX 3060や3060 Tiを選ばれる流れです。そこを揺るがす動きはまだ感じられません」という。
なお、GDDR6メモリの容量を12GBから8GBに減らしたGeForce RTX 3060搭載カードも先週から出回っている。MSIの「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 8G OC」で、価格は6万1000円強だ。
こちらも、まだ様子見の空気が漂っている。TSUKUMO eX.は「メモリのバス幅も192bitから128bitに抑えています。今後は12GB版RTX 3060のちょっと下の位置を埋める存在になりそうですが、初回入荷はまだ価格がこなれていなくて。売り場でなじむのにもう少し待つことになるのかなと思います」と話していた。
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