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デスクトップ向け「Coreプロセッサ(第14世代)」の実力を検証 クロックアップ分の性能向上はある?Intelからの挑戦状?(2/3 ページ)

Intelのデスクトップ向け「Coreプロセッサ(第14世代)」のアンロック対応品が発売された。その実力はいかほどのものか、ベンチマークテストを通してチェックしてみよう。【更新】

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3DMark

 ULの3Dグラフィックスベンチマークアプリ「3DMark」を実行してみよう。

 3DMarkはどちらかといえばGPUの性能を評価するイメージが強いが、意外とCPUも“酷使”される。ゆえに、個別に「CPUスコア」も出るようになっている。

 テスト内容が内容なので、総合スコアの大勢はGPUの性能に左右される。しかし、GPUを含む主要なハードウェアが同じなら、CPUを変えるとスコアも変動する。そのため、より高性能なCPUを搭載したPCであれば、それ以外が同じパーツであっても総合スコアの差は出てくる。

 主要なテストの総合スコアは以下の通りだ。

  • Fire Strike(DirectX 11ベース/フルHD描画)
    • Core i5-14600K:3万9108ポイント
    • Core i7-14700K:4万3037ポイント
    • Core i9-14900K:4万3982ポイント
  • Fire Strike Extreme(DirectX 11ベース/WQHD描画)
    • Core i5-14600K:2万4541ポイント
    • Core i7-14700K:2万5824ポイント
    • Core i9-14900K:2万6402ポイント
  • Fire Strike Ultra(DirectX 11ベース/4K描画)
    • Core i5-14600K:1万3289ポイント
    • Core i7-14700K:1万3663ポイント
    • Core i9-14900K:1万3589ポイント
  • Time Spy(DirectX 12ベース/WQHD描画)
    • Core i5-14600K:1万9659ポイント
    • Core i7-14700K:1万9572ポイント
    • Core i9-14900K:1万9953ポイント
  • Time Spy Extreme(DirectX 12ベース/4K描画)
    • Core i5-14600K:9302ポイント
    • Core i7-14700K:9621ポイント
    • Core i9-14900K:9989ポイント

 GPUを始めとする機材は、第13世代の検証当時と異なる。とはいえ、最大クロックが高いほどスコアは良好という傾向に変わりはない。

 本筋から外れてしまうが、第13世代のテストで使った「Radeon RX 6800 XT」と同様に、今回使ったRadeon RX 7800 XTも4K(3840×2160ピクセル)描画のテストで大きく落ち込んでしまう。4K解像度でスコア(≒3Dグラフィックス性能)をより伸ばすには、より上位のGPUを組み合わせた方がいいだろう。

3DMark
3DMarkの結果

FF14ベンチマーク/FF15ベンチマーク

 続けて、実際のゲームをベースとするベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を試してみる。

 今回は始めから「最高品質」設定として、フルHD(1920×1080ピクセル)、WQHD(2560×1440ピクセル)、4K(3840×2160ピクセル」の3解像度でスコアを計測した。結果は以下の通りだ。

  • フルHD
    • Core i5-14600K:3万233ポイント
    • Core i7-14700K:3万2003ポイント
    • Core i9-14900K:3万2896ポイント
  • WQHD
    • Core i5-14600K:2万5076ポイント
    • Core i7-14700K:2万6167ポイント
    • Core i9-14900K:2万6709ポイント
  • 4K
    • Core i5-14600K:1万2878ポイント
    • Core i7-14700K:1万2938ポイント
    • Core i9-14900K:1万2890ポイント

 これまでのテスト同様に、総じて第13世代Coreプロセッサからスコアはわずかではあるが伸びている。なぜか今回、どのCPUでも4K解像度のスコアが伸び悩んでしまったが、これはベンチマークアプリとGPUの相性、あるいはグラフィックスドライバーの最適化あたりが原因だろう。

 注目したいのは、Core i7-14700Kの結果だ。どの解像度であってもCore i9-14900Kのスコアに迫っている。FF14ベンチマークが今となっては軽量寄りのベンチマークアプリで、最上位CPUの利点が生かせていないともいえるが、見方を変えるとそこまで重たくないゲームであれば、Core i7-14700Kのバランスが良いともいえる。

FF14ベンチマーク
FF14ベンチマークの結果

 少し負荷の大きな「FINAL FANTASY 15 WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」も実行してみよう。こちらも画質を「高品質」とした上で、フルHD、WQHD、4Kの3解像度でスコアを測った。結果は以下の通りだ。

  • フルHD
    • Core i5-14600K:1万6628ポイント
    • Core i7-14700K:1万6536ポイント
    • Core i9-14900K:1万6489ポイント
  • WQHD
    • Core i5-14600K:1万2376ポイント
    • Core i7-14700K:1万2439ポイント
    • Core i9-14900K:1万2422ポイント
  • 4K
    • Core i5-14600K:7203ポイント
    • Core i7-14700K:7142ポイント
    • Core i9-14900K:7401ポイント

 CPUだけでなくGPUの理論性能は向上しているはずなのだが、今回のテストは第13世代Coreプロセッサ(とRadeon RX 6800 XT)比でほぼ同じスコアか、一部の解像度では低いスコアとなってしまった。

 「組み合わせるGPUの相性かな?」「グラフィックスドライバーが原因かな?」と、可能な限り検証してみたのだが、タイムアップとなってしまったことはご容赦いただきたい。

FF15ベンチマーク
FF15ベンチマークの結果

 最後に、Coreプロセッサ(第14世代)の消費電力を調べてみよう。

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