PUPdate流 HDD大研究よりコンパクトに、より使いやすく――Maxtorの外付けHDD「OneTouch」(2/3)
WinBench99によるベンチマーク結果 IEEE 1394ではほぼ40MB/sと、非常に高い数値を示している。 テスト環境が若干異なるので掲載しないが、5000DVのベンチマーク結果と比べると、面白いことに気が付いた。5000DVではIEEE 1394のTransfer Rate BeginningとTransfer Rate Endの差、つまり外周部と内周部との速度差がかなりあった(“Beggining”ではOneTouchとほぼ同等だったが、“End”では31600KB/s程度だった)。これに対し、OneTouchでは、ほとんど差が出ていない。これはインタフェースまわりになんらかの変更があったためかもしれない。 一方、USB 2.0では5000DVとの差はほとんどなく、また外周部と内周部との差もない。これはインタフェース部分で速度が飽和状態に達してしまっているためと思われる。 なお、蛇足ながら付け加えると、WinbenchのTransfer Test結果を、同社がWebページで公開している公称データ転送速度(「Sustained transfer rate」)と比べてみると、かなり近いデータが出ていることが分かる。 HDDに詳しい方ならよくご存知だろうが、こうした実測値が当てはまる例は少ないものだ。このことを考えると、これは非常に賞賛すぺきポイントではないだろうか。
![]() OneTouchの背面。IEEE 1394とUSB 2.0のインタフェースを持っている 次はSi Softwareの「SandraMAX3!」によるハードディスク関連ベンチマーク結果を示そう。
SandraMAX3!によるベンチマーク結果 個々の転送レートはベンチマークごとにけっこう差が出るので参考程度に見てほしいが、全体的にWinBench99と同様の傾向を示しているといえるだろう。5000DVとの比較で言えば、OneTouchはシークタイム(Average Access Time)が向上している(5000DVは7msだった)ことが目を引く。
その名前の由来となっているように、OneTouchは前面にあるボタンを押すだけでデータのバックアップが行える。具体的には、ボタンを押すとパソコン上にあるバックアッププログラム「Retrospect」が起動し、指定したフォルダやドライブのファイルを指定した他の場所へコピーする。 OneTouchに付属するバックアッププログラムは、5000DV付属のものよりもかなり洗練されて使いやすくなっている。 バックアッププログラムの設定は「EasyScript」というウィザードで行えるので、さほど面倒ではない。以下の3ステップを行うだけだ。
![]() ステップ1でコピー元のドライブを指定する
![]() ステップ2では、コピーするのは「書類のみ」か「アプリケーション及び書類」かを選択する
![]() ステップ3でコピー先のドライブを指定する EasyScriptウィザードは簡単に設定できるように選択肢をかなり絞り込んでいるが、もちろん細かい設定を行うことも可能だ。その場合は、ウィザードで設定したあとに設定内容を変更する。 [橋本新義(オンサイト), ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. PUPdate流 HDD大研究FEED BACKピックアップ
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