ニュース
日本通信、ドコモとレイヤー2相互接続完了
日本通信は、3月13日にドコモとレイヤー2接続における相互接続協定を締結。同時にレイヤー2相互接続が16日に完了したと発表した。
MVNO事業を展開する日本通信は3月17日、NTTドコモとレイヤー2接続における相互接続協定を3月13日に締結。同時に16日19時頃にレイヤー2相互接続が完了したと発表した。
日本通信は2006年11月にドコモに対して相互接続申し入れ、2007年11月の総務大臣裁定を経て、2008年2月に基本合意。2008年に、まずはレイヤー3接続による「ConnectMail」や「b-mobile3G」サービスを開始した。
今回の相互接続協定の締結により、レイヤー3接続からレイヤー2接続への移行作業を実施。レイヤー2接続は「当初は見解の相違もあった」としながらも、通常は通信事業者が保有する中継交換機を日本通信が保有し、当該中継交換機でレイヤー2接続を行うことで実現する。通信事業者以外の事業者が中継交換機を保有してサービスを展開するのは世界でも例がなく、日本通信とNTTドコモが初めて実現したとしている。
これまでのレイヤー3接続は通信事業者との接続料(帯域幅料金)が約2割高価だったが、レイヤー2接続の移行により大幅なコストダウンが見込める。日本通信は今後、セキュリティ性を高めた無線専用線による法人向けサービスや「Doccica」(2009年3月23日開始)のような複数のネットワークを統合的に利用できるようにするマルチネットワークサービス、IPv6の特徴を生かしたサービスなどを効率的に展開していく考え。
関連キーワード
日本通信 | 相互接続 | NTTドコモ | 通信事業者 | b-mobile | 法人ビジネス | ConnectMail | Doccica(ドッチーカ) | IPv6 | MVNO
関連記事
- “レイヤー2接続”が生む高い付加価値――日本通信が「Doccica」で挑む新MVNOビジネス
日本通信が発表した3G+無線LANの通信サービス「Doccica」。シームレスなマルチアクセスをシンプルかつ低価格で提供できた秘密は、ドコモとのレイヤー2接続にあった。三田社長は「これからが本来のMVNOビジネス」と意気込みを見せる。 - 日本通信、FOMA網と無線LANを利用できるデータ通信サービス「Doccica」発表
日本通信は、ドコモのFOMA網と全国1万5000カ所の無線LANスポットを利用できるデータ通信サービス「Doccica」を発売する。1分10円の時間従量制で、使う分だけチャージするプリペイド方式を採用した。 - MVNOが実現した高速モバイルインターネット――「b-mobile3G hours150」
ドコモのFOMA網を利用する日本通信の「b-mobile3G hours150」は、人口カバー率100%という広いエリアで150時間までのHSDPA通信が利用できるサービス。同社悲願の3G網によるMVNOサービスの魅力を経営陣が語った。 - 日本通信、自社回線をNTTドコモと相互接続 3Gサービスを提供へ(2008年8月)
日本通信は、NTTドコモとのネットワーク相互接続を完了した。FOMA網を利用したデータ通信サービスを始める。 - ドコモと日本通信、レイヤー3接続で基本合意――7月末にも接続完了(2008年6月)
- NTTドコモと日本通信、MVNOサービスのための相互接続で基本合意(2008年2月)
- 日本通信とドコモの相互接続問題、総務大臣が裁定(2007年11月)
日本通信がドコモに求めていた3G網の相互接続について、総務大臣の裁定が下された。5項目中3項目について日本通信側の主張が認められたが、MVNOの実現には両社のさらなる協議が必要となる。 - 日本通信、ドコモとの相互接続で合意に至らず──総務大臣の裁定を申請(2007年7月)
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.