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KDDI、中国政府と相互協力意向書を締結――BWAやFMCの技術発展が目的
KDDIは、中国工業情報化省に所属する電信研究院(CATR)と相互協力意向書を締結したことを発表した。人材交流などを通じて、中国政府が関心を寄せる3GやBWA、FMCなどの技術発展を目指す。
KDDIは、中国政府の通信分野の主管庁である工業情報化省の下部組織である電信研究院(China Academy of Telecommunication Research、以下、CATR)と、双方の通信事業発展を目指した関係構築のため、相互に協力するという意向書を3月20日に締結した。
中国における3G通信事業を検討するCATRに対してKDDIは、毎年CATRが開催するセミナーに2004年から参加して日本の通信事情を紹介しているほか、研修生の受け入れや人材交流など、両国の通信分野発展を目指した活動を行っている。
KDDIは引き続きCATRの活動支援を行うとともに、中国政府が関心を寄せるブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)、移動通信技術、移動通信と固定通信の融合(FMC)に関する技術と業務について、両国間で定期的な人材の相互訪問や会合の開催などを通じ、移動通信と固定通信の発展を目指す。
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