観たことがある携帯動画サイト、トップは「YouTube」
MMD研究所が、ケータイ動画の利用実態に関する調査結果を発表。視聴経験がある動画サービスは「YouTube」がトップとなり、「ニコニコ動画」がこれに続いた。
MMD研究所は7月23日、「携帯動画に関する利用実態調査」の結果を発表した。調査は7月10日から同13日まで、マーベラスが運営する「マイプレ」など、合計10社、携帯10サイトの協力を受けて実施したもので、有効回答数は3103人。
携帯動画の視聴経験者を対象に、利用したことがある携帯動画サイトやサービスを聞いたところ、男性では「YouTube」が61.2%で最多。これに「ニコニコ動画」が32.6%、「ニュースの動画」が29.6%で続いた。女性では「YouTube」が79.0%で最多となり、「ニコニコ動画」が63.5%、「友達から送られてきた動画」が29.2%となった。なお2009年5月1日に開局したNTTドコモの新サービス「Bee TV」は、現在、利用率は全体で5.7%だった。
携帯サイトでワンセグ放送を除く動画を視聴したことがあるかどうかを調査したところ、「視聴したことがある」が73.0%、「視聴したことはない」が27.0%と、視聴経験者は全体の約7割を占めた。
また、携帯動画の印象を聞いたところ、「画面が小さく見づらい」が66.9%でもっとも多く、以下「バッテリーの消費が早い」が66.0%、「画質・音質が悪い」が62.0%と続いた。そのほかフリー回答では、「ダウンロードに時間がかかる」「パケット代が高い」「動画の音量が小さい」など、携帯動画に関する否定的な回答が多数上がった。
なお、おすすめの携帯動画を知人にクチコミしたことがあるかを聞くと、「ない」が58.0%、「たまにある」が30.5%、「よくある」が11.5%となり、「ない」人が「ある」人を上回った。
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