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端末販売と通信サービス提供を分離――auの新サービス「Link→au」
KDDIのアライアンス型サービス「Link→au」は、端末販売をメーカーが行い、ユーザーが後から通信サービスを契約する新しいサービス体系を採用している。同社は新サービスを推進し、通信機能付き商品の市場拡大に対応する考え。
KDDIは5月24日、他社ブランドの製品にauの通信サービスを提供するアライアンス型サービス「Link→au」を発表した。通信機能付きのカーナビやデジタル家電などに対応するサービスとして、7月以降に提供を開始する。
Link→auは、KDDIが端末と通信サービスを併せて販売するのではなく、端末販売をアライアンスを組んだメーカーが行い、商品の購入者が後から通信サービスを「Link→auお申込サイト」で申し込む。KDDIは同サービスを推進し、さまざまな企業やブランドとアライアンスを組むことで、通信機能付き商品の市場拡大に対応する考え。
また、KDDI広報部によれば、カーナビなどでauの通信サービスを提供する際には、従来はメーカー側が通信料金の請求システムを構築していたが、新サービスに対応した端末では、KDDIがユーザーと通信契約を直接結ぶため、システム構築の負担がメーカーにかからないという。
サービスの第1弾として、ナビタイムジャパンから通信機能対応カーナビ「CAR NAVITIME『WND-01K』」が7月以降に発売される。
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