スマートフォンの“Flash対応”ニーズ高く――MMD研究所調べ:調査リポート
MMD研究所のリサーチによれば、自身が利用しているスマートフォンに欲しい機能として、6割近いユーザーがFlashへの対応を上げた。
MMD研究所は10月21日、「スマートフォンの所有率、及びスマートフォンユーザーのインサイト調査」の結果を発表した。モバイルWeb・インターネットWebの利用者を対象に10月13日〜18日まで調査を実施したもので、有効回答数は2258人。
同調査でスマートフォンの所有率を調査すると、全体の17.1%がスマートフォンを所有していることが分かった。所有しているスマートフォンの機種について複数回答形式で聞いたところ、33.0%が「iPhone 4」、同じく33.0%が「iPhone 3GS」と回答した。また12.5%が「iPhone 3G」と回答しており、合算すると7割強のユーザーがiPhoneを所有していることが分かった。なお、同社の調査でiPhone 3GSの所有者とiPhone 4の所有者が同率で並んだのは、今回が初めて。なおiPhone以外の機種では「Xperia」の所有者が15.3%と高かった。
キャリア別の所有率結果では、ドコモ、auユーザーの所有率がそれぞれ1割強であるのに対し、ソフトバンクモバイルユーザーは約4割がスマートフォンを所有している。
スマートフォンユーザーに、他の携帯電話端末を併用しているかどうかを聞くと、全体の約8割のユーザーが「併用している(複数台持ち)」と答えた。併用している携帯電話のキャリア別内訳は、ドコモの携帯電話を併用しているユーザーが38.7%、auの携帯電話を併用しているユーザーが28.3%、ソフトバンクモバイルの携帯電話を併用しているユーザーが14.5%となっている。
さらに、スマートフォン所有者を対象に、現在使用しているスマートフォンに対応してほしい機能について聞くと、59.5%のユーザーが「Flashのサイトに対応してほしい」と回答。そのほか、「おサイフケータイに対応してほしい」が46.8%、「電波状況を改善してほしい」が45.7%、「赤外線通信に対応してほしい」が44.7%と上位に並んでいる。これに対して、「デザインやカラーバリエーション」「デコメール対応」「パソコンがなくても使えるようにしてほしい」などの項目は、いずれも1〜2割程度にとどまった。
また「スマートフォンでの電子書籍(雑誌)のダウンロード経験の有無」については、スマートフォン所有者の66.8%がダウロード経験があると回答している。そのうち有料の電子書籍(雑誌)を購入したことがあるユーザーの割合は27.3%。「今後、スマートフォンで電子書籍(雑誌)を読みますか?」という質問に対しては、全体の52.7%が「読むと思う」と回答しており、「読まないと思う」と回答した24.4%を大きく上回った。
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