調査リポート
スマートフォンの出荷好調、前年同期の3倍超に――IDC調べ
第3四半期のスマートフォンの出荷台数が、前年同期を大きく上回る155万台に到達した。各社が投入したAndroid端末の新モデルが市場拡大に貢献した。
IDC Japanは、国内モバイルデバイス市場の2010年第3四半期の出荷実績と、2014年までの市場予測を発表した。
2010年第3四半期のスマートフォンの出荷実績は、前年同期比3倍以上のプラス成長となる155万台。通信キャリア各社の積極的な販売戦力が効を奏し、iPhoneだけでなくAndroid端末も一般ユーザーからの高い支持を集めたことが市場の拡大につながった。
新市場開拓の柱として期待されるタブレットの市場では、5月下旬の発売直後約1カ月(第2四半期)で8万台が出荷されるなど好調だったiPadが、第3四半期には18万台にとどまった。今後はソフトバンクの「実質ゼロ円販売」で、どのように市場が伸びていくかに注目が集まる。
スマートフォン、タブレット、モバイル通信カード、3Gパーソナルルータ端末、3Gフォトフレーム、ノートPCなどを含む、今後の国内モバイルデバイス市場は、2010年の出荷台数は1840万台が見込まれ、2014年にはその2倍以上となる3889万台に達すると予想される。また、タブレットは2010年の出荷台数は50万台、2011年には142万台に拡大すると予測されている。
ノートPCについては2010年の出荷台数は803万台、2011年には微減となる799万台と予想されている。
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