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Android端末にもTransferJet――ソニー、低消費電力で高感度なLSI開発:転送速度、最大350Mbps超
近づけるだけで大容量データを素早く転送できるTransferJetをモバイル機器にも――。ソニーが低消費電力のTransferJet対応LSIを商品化した。Android向け開発キットも提供する。
最大375Mbpsの転送速度を持つTransferJetを、モバイル機器にも――。ソニーは2月23日、低消費電力のTransferJet対応LSI「CXD3271GW」を商品化したと発表した。2012年8月の出荷を予定しており、サンプル価格は500円。
TransferJetは、対応機器同士を近づけるだけでデータの転送や共有を行える近距離無線伝送技術で、ソニーのデジタルカメラなどに搭載された実績がある。
急速に普及しているスマートデバイスや小型モバイル機器のへの搭載にあたっては、無線通信LSIの低消費電力化や小型化、受信性能の高度化が求められることから、ソニーではこうしたニーズに対応するLSIを開発。TransferJetの理論上の最高実効速度となる375Mbpsに迫る350Mbps超の転送速度と、高い受信感度を実現する「CXD3271GW」を商品化した。
同製品ではこれまで外付けしていた部品を内蔵しており、搭載機器の部品点数や搭載面積の削減が可能。低消費電力化も図っているという。Android端末への搭載も視野に入れており、これまで提供してきたLinux版ソフトウェア開発キットに加え、Android版の開発キットの提供も開始する。
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携帯電話の通信速度が速くなり、カメラなどの内蔵デバイスが高機能化するにつれ、当然のようにデータのサイズは大きくなってくる。ケータイとPCやケータイとAV機器などの間で、大容量のデータを手軽に転送できる技術への関心も高い。
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