第30鉄 新幹線に乗って鉄道博物館へ行こう――埼玉新交通ニューシャトル杉山淳一の +R Style(4/4 ページ)

» 2010年04月03日 11時32分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
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ニューシャトル終点の内宿へ

 丸山駅は新幹線の高架の真下。ここはちょうど東北新幹線と上越新幹線の分岐点。ふたつの線路に挟まれたところにニューシャトルの車両基地がある。この車両基地は帰りの電車から眺められる。丸山駅からは上下線の軌道が合流して単線になって北へ。途中の駅ですれ違いながらのんびりと進んだ。

 終点の内宿付近は旅人にとっては何もないところ。地元の住民のために作られた路線だけあって、喫茶店なども見当たらない。「伊奈民芸館」と書かれた建物があったので寄ってみると、ここはどうやら家具屋さん。窓ガラスからのぞくと、興味深いものが並んでいたが、残念ながらお休みだった。天気が良ければ500mほど先の伊奈町制施行記念公園まで歩いても楽しそう。ほかにも古代蓮や桜の名所もあるそうだが、鉄道博物館を楽しむと、立ち寄る時間の配分に悩みそうだ。

終点の内宿駅付近(左)。帰りの車窓から車両基地が見える(右)

今回の電車賃

新幹線&鉄道博物館きっぷ 3500円(2011年3月31日まで)

※通常料金の場合、東京−大宮間:540円×2、新幹線自由席特急券:1040円×2、埼玉新交通ニューシャトル:180円×2、鉄道博物館入場料:1000円で、合計4520円。

埼玉新交通ニューシャトル 鉄道博物館(大成)-内宿 片道340円


著者プロフィール:杉山淳一

著者近影(2006年5月に閉館した、東京・万世橋の交通博物館にて)

 肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」

 コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。

 趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。


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