第36鉄 夏だ! アニメがいっぱい西武鉄道沿線散歩杉山淳一の+R Style(2/5 ページ)

» 2010年08月13日 18時11分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

さあ行くんだ……大泉学園へ♪

 今回の旅は池袋駅からスタート。各駅停車か準急に乗ろう。『銀河鉄道999』電車は池袋発着の各駅停車と準急に割り当てられているそうで、運がよければ乗れるかも。池袋から約19分で大泉学園に到着。なんとこの駅には『銀河鉄道999』の車掌さん像がある。名誉駅長だそうで、車掌が駅長とはややこしいけれど、彼にご挨拶したら北口に出よう。バス乗り場に面した壁に、銀河鉄道999とメーテル、鉄郎を描いた大きな壁画がある。

車掌さんこんにちは!
バスロータリーに面した巨大壁画

 壁画を背にして駅前を散歩。目的地は東映の撮影所だ。大泉学園駅に『銀河鉄道999』の車掌さんや壁画があったり、ラッピング電車が走る理由は、この街に『銀河鉄道999』のアニメを製作した東映アニメーションがあるから。東映アニメーションは東映撮影所の広大な敷地の一角にある。ここにはホームセンターもあって、日曜大工好きのお父さんにも有名なところ。映画の大道具の材料を調達する都合からか、他にはない大きな木材を購入できる。筆者の作業テーブルの天板もここで調達した。畳ほどの大きさだ。

東映アニメーションギャラリーに張ってあったポスター。東大泉商店会の愛称は「大泉ゆめーてる商店街」だそうで

 「東映アニメーションギャラリー」は、その東映アニメーションのビルの中にある。まさにアニメを製作する現場の一角だ。敷地の入り口の警備所で入館証をもらい、建物に入ったところにいる警備員さんにも入館証を見せる。ちょっと面倒だけど入場料は無料。建物の入り口に「水曜日はノー残業デー」なんて書いてある。他の日は残業が当たり前ってことだろうか。「お疲れ様です。皆さんのおかげで僕らはアニメを楽しんでおります」心の中で手を合わせた。

 ギャラリーの中央に大きな「マジンガーZ」が立っていた。展示物は映画やテレビに使った原画や、過去に制作された作品のポスターなどが中心。筆者が訪れたときは『ONE PEACE』の特集で、海賊たちの手配写真ポスターがズラリと並んでいた。『セーラームーン』や『プリキュア』の立像、アニメの年表やビデオ上映もある。大人にとっては懐かしく、子供にとってはリアルタイムのアニメキャラクターに会える、親子で楽しめる場所だ。

東映アニメーションビル。「東映アニメーションギャラリー」は建物の1階にある

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