1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。
※この記事は、LUXURY TVより転載しています。
F1の盟友、メルセデスとマクラーレンが手を結んでスポーツカーをつくる……。まさに超一流同士のコラボレーションであり、その答えが並のものでないだろうことは容易に想像はつきます。
事実、SLRの中身はハンパなものではありませんでした。まず、デザインスタディの形でお披露目されたのが、1999年の東京モーターショー。「ヴィジョンSLR」の名でメルセデスのブースを飾った、大迫力のロードスターの姿を覚えている方も少なくないはずです。
そして、正式にデビューしたのは、2003年のフランクフルトショーです。ショーの前夜祭、「メルセデスナイト」でのお披露目の様子は、このブログでも以前ご紹介しています。
直感的にF1のノーズコーンを連想させるノーズのデザイン、否応なく人目を引くウィングドア、長大なノーズがイメージさせる強大なパワー。メルセデスSLRマクラーレンの存在感には、異様な、といえるほどの迫力があります。
2009年5月で生産は終わり、現在、その地位はSLS AMGにバトンタッチされていますが、前回、SLS AMGを紹介したので、今日は、SLRマクラーレンを紹介することにしました。
ちなみに、今日紹介するロードスターは、2007年からラインアップに加えられました。SLRマクラーレン最大の特徴は、カーボンコンポジットを主体にしたモノコック構造のボディでしょう。その目的はもちろん軽量化と高剛性のハイレベルでの両立です。
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