今年も注目のエクステンション「シボネ青山」(1/5 ページ)

» 2011年10月28日 12時00分 公開
[松浦明,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

エキサイトイズムとは?

「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 「ライフスタイルリミックス」をテーマにファッションからインテリアまで旬なセレクトを展開する「CIBONE AOYAMA(シボネ青山)」が、間もなく開催されるデザインタイドトーキョー2011での展示概要を発表した。毎年エクステンション会場として広く注目されるシボネ青山。2011年はどんなデザイナーが参加し、どんな新作が登場するのか? その見どころをまとめて紹介。

テーマは「with a story」。5組のデザイナーをフィーチャー

 今回掲げられたテーマは「with a story」。ひとつひとつのプロダクトの背景に流れる「ストーリー(物語性)」に焦点をおき、そのストーリーが導き出す作品の世界感にスポットを当てながら、より深い部分でデザイナーが発信するメッセージや作品の魅力にアプローチするという内容。独特のフィロソフィーと個性豊かな表現力で作品を提案する各国のデザイナーをフィーチャーし、彼らの新作の数々を紹介するというものだ。

エキサイトイズム FRONT

 参加デザイナーは、スウェーデンを拠点に活動する女性3人のデザイングループFRONT(フロント)、ベラルーシ共和国の首都ミンスク出身(現在オランダで活躍)のヴィカ・ミトリチェンカさん、イギリス出身で今もっとも注目される若手の1人ベンジャミン・ヒューバートさん、ボアズ・コーヘンさんと山本彩弥加さんによるデザインユニットBCXSY(ビクシー)、シボネではもうお馴染みの顔ぶれとなったピート・ヘイン・イークさん。計5組のデザイナーの作品が、その物語とともにインスタレーションされる。

エキサイトイズム ベンジャミン・ヒューバートさん

 また、オランダ・アイントホーフェン出身のマーク・ファン・デル・グロンデンさん、パリで活躍するデザイナーコンスタンス・ギセさん、カリモクがクリエイティブディレクターに柳原照弘さんを迎えて提案するブランドKARIMOKU NEW STANDARD、moooi新作や注目のプロダクトも展示する予定。

見どころはここ!

 スウェーデンのストックホルムを拠点とするデザインチームFRONTが、南アフリカ、クワズル・ナタール州の農村部で伝統的なビーズ細工を手がける20名の女性グループSiyazama Project(シアザマ・プロジェクト)とコラボレートして創り出したガラスの花器シリーズ。

エキサイトイズム FRONT/フロント 「Story Vase」 Editions in Craft 21万円。material:ガラスビーズ、ガラス 直径約230×高さ330
エキサイトイズム

「自分のための買物をしたのは2007年が最後でした」

「夢は飛行機で海外へ行くこと。空を飛んでいるとき、目を閉じてリラックスしたいわ」

「若いころ、私の夢は家を持つことでした。そして今自分の家を建てました」

エキサイトイズム

 家族のこと、仕事やお金、夢、身近にあるエイズのこと。ガラスの表面にビーズで表された文字はすべて、シアザマの女性たちがそれぞれに語った「自分についての物語」。それらの言葉は読み書きの教育を受けていないシアザマの女性たちのために英訳され、彼女たち自身の手によって文字のビーズ細工が編み出され、その後スウェーデンへ渡った「物語」たちはガラス職人の手により手吹きのガラスが吹き込まれ、花器「Story Vase」は誕生した。プロセスのひとつひとつに物語があり、実際にも「物語」が編み込まれた作品の数々はどれも圧巻。今年の企画の中でも是非注目してほしい作品群だ。

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