第42回東京モーターショー2011、日産ブースに2台のニスモコンセプトカーが出展されている。「ジューク ニスモコンセプト」(Juke Nismo Concept)と「日産リーフ ニスモコンセプト」(Nissan LEAF Nismo Concept)だ。ジュークニスモは時期は未定ながら市販化を前提としており、リーフニスモは来場者の声を聞きながら市販化を検討したいとしている。
東京モーターショープレスデー前日の11月29日、日産はニスモブランドの拡大計画を発表した。ニスモとは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの略称で、これまで日産のモータースポーツ事業を支えてきた。
例えば、市販車をベースにするSUPER GTシリーズで2011年のシリーズチャンピオンを獲得したのはニスモが開発した日産GT-Rだった。また、FIA GT1世界選手権ではドライバーズタイトルを獲得し、ル・マン24時間レースでもニスモ開発エンジンを搭載したレースカーがクラス優勝している。
日産およびニスモでは今後、このようなモータースポーツ活動で蓄積したチューニングや高性能化ノウハウを日産の市販車に適応していくという。その狙いは、“ニスモ”という名称が日産の高性能プレミアムスポーツバジョンの代名詞となることだ。
カルロス・ゴーン社長は、「日産のレーシングドライバーがサーキットを走る度に楽しんでいることを一般のドライバーにも経験していただく好機。ニスモの情熱とワクワクする走りの楽しみを日産の主力車種に盛り込んでいく」という。
ジューク ニスモコンセプトのベースモデルは左ハンドル仕様の欧州ジューク。パールホワイトのボディに赤のアクセントカラーを配したデザインで、通常のジュークより前後のバンパーが低くなり、フェンダーやサイドシルスカートが大きく張り出している。
コンパクトスポーツクロスオーバーらしい顔立ちだったフロントグリルもレースカーデザインに、テールゲートスポイラーも空力面が変更されている。ほかにも空気抵抗を減らすためにドアミラーの形状も違っている。
全体的に車高が低くなり、シャシー剛性も強化された。足元には19インチホイールを履く。エンジンは1.6リッター直噴ターボだが、より高出力に改良しているという。
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