メカニカルアートデバイスの極みが一堂に――「オロロジカル・マシーン」（2/2 ページ）

[東ミチヨ，エキサイトイズム]

　マーク・ニューソンさんも参加。Ikepodのデザインなどでも知られるニューソンさん、今回はIkepodブランドで砂時計をデザイン。ガラスによるクリーンな造形、静かに主張するボリューム感がユニークだ。

　あのジェームズ・ダイソンさんの子息のジェイク・ダイソンさんは、遠隔操作可能なアップライト照明「モータライト」を出展。メカニカルな美しさと、生活を考えた実用性の追求は、父親譲りか？

　アーティスティックな造形の完成度で目立っているのは、ベルリンのアーティスト、フランク・ブッフバルトさんのマシンライツシリーズの作品。1つひとつが未加工の鋼鉄や真ちゅうから作られた200ものパーツを手作業で組み立てているという。機械式時計の美学にも通じる、精密なる技が感じられる作品だ。

　ほかにも、中国、スロベニアなど、世界のアーティストたちの作品の数々が展示された。今後コレクションは常に進化し、1年を通して新たな作品の展示も予定されているという。

MB&F M.A.D.ギャラリー

Rue Verdaine 11, 1204 Geneva, Switzerland

tel. [phone]　Open.10:00〜18:30（火〜金、土は17:00まで）