セイコーウオッチ(以下、セイコー)は、3月8日からスイス・バーゼルで開催されている「バーゼルワールド2012」(参照記事)の会場で、新製品および限定モデルの発表を行った。
セイコーブースの最大の目玉は、バーセルワールド開幕に先駆けて3月6日に発表された、世界初のソーラーGPSウオッチ「セイコー アストロン」だ(参照記事)。独自開発のGPSモジュールを搭載し、4基以上のGPS衛星から電波を受信することで現在位置を正確に割り出し、該当するタイムゾーンの現在時刻を自動的に選択して表示する。これにより、世界で初めて39すべてのタイムゾーンに対応するワールドタイム機能を実現した。
従来、GPSモジュールは消費電力量が多いために、ソーラー時計に搭載するのは困難とされてきた。しかし今回、セイコー アストロンに搭載されたセイコーエプソン製の新モジュールは徹底して省電力化を追求した結果、従来のものより電力消費量を約5分の1にまで抑えることに成功、ソーラー時計への搭載が可能となった。
アストロンという名は、1969年に同社が発売した世界初のクオーツウオッチ「クオーツ アストロン」から受け継いだもの。セイコー アストロンについての詳細な製品仕様は、以下の記事も参照いただきたい。
→世界初、全世界39のタイムゾーンに対応――セイコーのソーラーGPSウオッチ
また、バーセルワールドのセイコーブースでは、このセイコー アストロンの限定モデル「セイコー アストロン Limited Edition 2012」も展示されている。セイコー独自のチタン系金属素材「ブライトチタン」をケースとバンドに採用したレギュラーモデルをベースに、文字板のインデックスにピンクゴールド色を配し、べセルにはセラミックス素材を採用する。また、ケース側面が大胆にえぐられているが、これはGPS衛星の軽量構造にインスパイアされたデザインだという。
本モデルは2500個限定で販売され、裏蓋にはシリアルナンバーが刻印される。発売時期は9月下旬、価格は26万2500円となる予定。
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