セイコーアストロンやグランドセイコーに限定モデル、Rolling Stones 50周年モデルもバーゼル2012レポート セイコーウオッチ(1/3 ページ)

» 2012年03月12日 19時10分 公開
[吉村哲樹,Business Media 誠]

 セイコーウオッチ(以下、セイコー)は、3月8日からスイス・バーゼルで開催されている「バーゼルワールド2012」(参照記事)の会場で、新製品および限定モデルの発表を行った。

世界初のソーラーGPSウオッチ「セイコー アストロン」の限定モデルが登場

 セイコーブースの最大の目玉は、バーセルワールド開幕に先駆けて3月6日に発表された、世界初のソーラーGPSウオッチ「セイコー アストロン」だ(参照記事)。独自開発のGPSモジュールを搭載し、4基以上のGPS衛星から電波を受信することで現在位置を正確に割り出し、該当するタイムゾーンの現在時刻を自動的に選択して表示する。これにより、世界で初めて39すべてのタイムゾーンに対応するワールドタイム機能を実現した。

世界初のソーラーGPSウオッチ「セイコー アストロン」(通常モデル)

 従来、GPSモジュールは消費電力量が多いために、ソーラー時計に搭載するのは困難とされてきた。しかし今回、セイコー アストロンに搭載されたセイコーエプソン製の新モジュールは徹底して省電力化を追求した結果、従来のものより電力消費量を約5分の1にまで抑えることに成功、ソーラー時計への搭載が可能となった。

 アストロンという名は、1969年に同社が発売した世界初のクオーツウオッチ「クオーツ アストロン」から受け継いだもの。セイコー アストロンについての詳細な製品仕様は、以下の記事も参照いただきたい。

 →世界初、全世界39のタイムゾーンに対応――セイコーのソーラーGPSウオッチ

 また、バーセルワールドのセイコーブースでは、このセイコー アストロンの限定モデル「セイコー アストロン Limited Edition 2012」も展示されている。セイコー独自のチタン系金属素材「ブライトチタン」をケースとバンドに採用したレギュラーモデルをベースに、文字板のインデックスにピンクゴールド色を配し、べセルにはセラミックス素材を採用する。また、ケース側面が大胆にえぐられているが、これはGPS衛星の軽量構造にインスパイアされたデザインだという。

 本モデルは2500個限定で販売され、裏蓋にはシリアルナンバーが刻印される。発売時期は9月下旬、価格は26万2500円となる予定。

セイコー アストロン Limited Edition 2012
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.