セイコーは、クオーツ時計とともに機械式時計でも世界トップレベルの技術を併せ持つ稀有なメーカーである。今年のバーゼルワールドでも、機械式時計の限定モデルがいくつか発表された。
まず、同社のトップブランド「グランドセイコー」からは、2種類の限定モデルが発表された。1つは、毎時3万6000振動(毎秒10振動)のハイビートメカニカルムーブメントを搭載した「メカニカル ハイビート36000 18Kモデル」。
セイコーはメカニカルムーブメントの社内規格として、スイス・クロノメーター優秀規格と同レベルの「グランドセイコー規格」を定めているが、本限定モデルに搭載されるムーブメントには、それよりさらに厳しい「グランドセイコースペシャル規格検定」をパスしたものだけが採用される。文字板の6時位置には、この検定に合格したことを証明する「SPECIAL」の文字が、1970年代の「グランドセイコースペシャル」と同じ字体で刻まれる。
ケース素材は18Kホワイトゴールド、18Kイエローゴールド、18Kピンクゴールドの3種類が用意され、価格はそれぞれ189万円、178万5000円、178万5000円。3機種合わせて、年間200個の限定生産となる。
また、2002年から販売開始された「メカニカルGMT」の発売10周年を記念した限定モデル、「メカニカルGMT 10周年記念限定モデル」も同時に発表された。レギュラーモデルとの違いは、文字板のベース色にグランドセイコーのブランドカラー「グランドセイコーブルー」を採用し、24時針は金色の仕上げが施してある点だ。
メタルバンド仕様と革バンド仕様の2モデルがあり、前者は700個限定で2012年6月8日より発売、価格は50万4000円。後者は1000個限定で、8月24日より48万3000円で発売される予定。
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