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ベル＆ロス、「ヴィンテージ WW2 ボンバーレギュレーター」を発表：バーゼル2012

» 2012年07月03日 07時59分公開

[LUXURY TV]

　ベル＆ロスは、ミリタリーの歴史、とりわけ正確な時計がナビゲーションに不可欠の道具だった航空の分野に大きな関心を寄せていました。「ヴィンテージ WW2 ボンバーレギュレーター」は、ミリタリーウオッチの歴史において、第二次世界大戦当時にナビゲーションツールとして重要な役割を演じた時計からインスパイアされており、それをまさに現代に再現させています。

　ヴィンテージ WW2 ボンバーレギュレーターは、1930年代や1940年代に爆撃機のナビゲーター（乗組員）が使用した時計を称えて創作されました。時間の監視に主眼を置いたこのヴィンテージ WW2は、飛行中の航空機の位置や速度を計算するのに欠かせない分表示が強調されています。

　そうした機能をもった歴史的なモデルを現代的にアレンジしたこの腕時計を特徴づけるのは、人間工学的なデザインやナビゲーターウオッチとしての高い視認性です。当時の腕時計は、パイロットが文字盤を見ただけで瞬時に読み取れることが必須の条件でした。

　ヴィンテージ WW2は、同じスタイルの文字盤を備え、直径49ミリの大型ケースを採用しています。分は、完璧な視認性が得られるように、文字盤いっぱいに針で表示されます。ブラックダイヤルとコントラストを成すサンドカラーのアラビア数字もその効果を強調しています。

　ベル＆ロスは、ヴィンテージ WW2にレギュレータータイプのムーブメントを採用し、分表示を時間表示から切り離すことによって、一段と視認性を高めました。つまり、このモデルの文字盤では、センターに配された分針が主役になり、時間ダイヤルとスモールセコンドがそれぞれ独立しているのです。これにより、分単位の短い時間を素早く正確に読み取ることができます。

　腕時計に内蔵されているのは、スイス製の複雑ムーブメントです。大型でノッチ付きの両方向回転ベゼルは、任意の時間をマークするのに利用します。このベゼルは、航空計器に基づく発想が最もよく表れた部分です。

　通常の腕時計なら3時位置に置かれるリュウズも、ケース左側の9時位置に移動して、快適な着け心地を実現しました。刻みの入った大型リュウズやノッチが深く切り込まれたベゼルは非常に使いやすく、グローブを着けたままでも容易に操作ができます。また、ストラップを固定するラグも、原型となったかつての腕時計と同様に可動式になっており、大型ケースが手首にぴったりフィットします。

　スチールにガンメタルグレーの仕上げを施したヴィンテージ WW2のケースは、アンティークウオッチを思わせ、この腕時計に長年使い込んだような表情を演出しています。また、サンドカラーの針や数字、インデックス、マット仕上げのレザーストラップなども、この腕時計に備わる本物のヴィンテージ感をいっそう際立たせています。