メルセデス・ベンツ日本は8月2日、新型「Gクラス」を発売した。ベースモデルの「G 550」のほか、AMG仕様の「G 63 AMG」と「G 65 AMG」(完全受注生産モデル)をそろえる。
もともと軍用車両としての出自を持つGクラス。1979年の登場以来、直線的で武骨さなフォルムを継承している。Gクラスのユーザーとしては、ローマ教皇やアーノルド・シュワルツェネッガーさんが有名だ。
新型でもLEDドライビングライトや新型ドアミラーなどでモダンなデザインを取り入れたものの四角いフォルムを継承している。一方で、インテリアは大幅に刷新。助手席前に取り付けられた手すりなどの意匠は残しつつも、ダッシュボード中央には7インチのワイドディスプレイを備えるなど、上質さを向上している。
また、車内テレマティックシステム「COMANDシステム」は、携帯電話を接続することでインターネット検索と連動するHDDナビゲーションシステムやハンズフリー通話などの機能を搭載。12個のスピーカーによるサウンドシステムはハーマンカードン(harman/kardon)製を標準装備する。
さらに、レーダーシステムにより斜め後方の死角を監視するブラインドスポットアシストや、高速走行時に前方を走行する車両との距離を監視して自動的に時速0キロまで減速可能な渋滞追従機能を備えたディストロニックプラス、バンパー内に設置した超音波センサーにより障害物との距離をインジケーターと警告音で知らせるパークトロニックなどの安全装備を標準装備する。
走行性能についても、オフロード車としての基本性能を追求。G 550に搭載する5.5リッターV型8気筒DOHCエンジンは、最高出力285キロワット(387馬力)/6000rpm、最大トルク530ニュートンメートル/2800〜4800rpmを発揮する。ボディサイズは4662×1760×1951ミリ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2850ミリ、車両重量は2530キロ。価格は1340万円。
ハイパフォーマンスモデルの「G 63 AMG」に搭載する5.5リッターV型8気筒DOHCツインターボチャージャーは、最高出力400キロワット(544馬力)/5500rpm、最大トルク760ニュートンメートル/2000〜5000rpmを発揮する。同時に伝達効率を高めた7速AT「AMGスピードシフトPLUS」やECOスタートストップ機能などを備え、燃費性能も高めている。価格は1780万円。
さらに、スーパーオフローダーともいうべきは6リッターV型12気筒SOHCツインターボチャージャーを搭載する「G 65 AMG」の存在だろう。これは完全受注生産モデルとなるが、その最高出力は450キロワット(612馬力)/4300〜5600rpm、最大トルクは1000ニュートンメートル/2300〜4300rpmというもの。静止状態から時速100キロまでの加速は5.3秒という圧倒的な運動性能を発揮する。価格は3250万円。
AMGモデルのボディサイズは4763×1855×1938ミリ、ホイールベースは2850ミリ、車両重量はG 63 AMGが2550キロ、G 65 AMGが2580キロ。
モデル名 | エンジン | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|
G 550 | 5.5リッターV型8気筒DOHC | 左 | 1340万円 |
G 63 AMG | 5.5リッターV型8気筒DOHC直噴ツインターボ | 左 | 1780万円 |
G 65 AMG | 6リッターV型12気筒SOHCツインターボ | 左 | 3250万円 |
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