メルセデス・ベンツ日本は、ロードスター「SL」クラスをフルモデルチェンジした。ボディシェルをフルアルミ化するなどの大幅な軽量化と、直噴エンジンとアイドリングストップ機能で燃費も向上した。価格は1190万円〜1980万円。
ドイツ語で軽量スポーツ(Sport Leicht)の頭文字からなるSLクラス。フルモデルチェンジにあたってニコラス・スピークス社長は「私のようにセクシーでラブリー」と上機嫌に6代目SLを披露した。
新型SLのラインアップは、SL 350 BlueEFFICIENCY、SL 550 BlueEFFICIENCY、SL 63 AMGの3つ。SL 350とSL 550にはECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)を持つ7速AT「7G-TRONIC PLUS」を、SL 63 AMGには7速スポーツトランスミッション「AMG スピードシフト MCT」を組み合わせる。静止状態から時速100キロまでの加速は、SL 350が5.9秒、SL 550が4.6秒、SL 63 AMGが4.3秒となる。
モデル | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
SL 350 BlueEFFICIENCY | 3.5リッターV型6気筒 直噴エンジン |
225キロワット(306馬力) | 370ニュートンメートル | リッター14.7キロ | 1190万円 |
SL 550 BlueEFFICIENCY | 4.7リッターV型8気筒 直噴ツインターボエンジン |
320キロワット(435馬力) | 700ニュートンメートル | リッター11キロ | 1560万円 |
SL 63 AMG | AMG 5.5リッターV型8気筒 直噴ツインターボエンジン |
395キロワット(537馬力) | 800ニュートンメートル | リッター10.1キロ | 1980万円 |
新型SLは、ベンツの量産車として初めてフルアルミニウムボディシェルを採用。その重量は254キロで、同等のスチール製ボディシェルに比べて110キロ軽くなった。また、ルーフフレームやリアパネルの一部にはアルミニウムよりもさらに軽いマグネシウムを使っている。
この結果、SL 350 BlueEFFICIENCYでは先代モデルから140キロ、SL 550 BlueEFFICIENCYでは125キロの軽量化を実現した。ほかにもSL 63 AMGではトランクリッド内側に、量産モデル初となる炭素繊維コンポジット材を使っている。
さまざまな工夫により、ねじれ剛性も従来モデルから20%以上向上した。なお、Aピラーとフロントウインドウスクリーンフレームは、横転事故時の乗員生存空間を確保するために最適な高張力鋼板チューブを内蔵するスチールシートを使っている。
フロントデザインは、伝統的なSLのスタイリングにメルセデス・ベンツの最新デザインコンセプトを融合。ヘッドライトは、上部にLEDポジショニングライトとトーチ型のLEDウインカーを配置。メインビームはバイキセノンランプを採用する。
サイドビューは、ロングノーズ・ショートデッキの伝統的なプロポーションを踏襲。クロームのルーバーを備えるサイドエアアウトレットは初代SLの「300 SL」をモチーフにした。
インテリアでは、ヘッドレスト一体型のスポーティなシートを装着。サウンドシステムでは、低音スピーカーを運転席と助手席の足元に置くFrontBassシステムを採用し、オープントップでも臨場感のある音楽が楽しめる。
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