「フィットEV」が国内リース販売を開始、6年契約で1カ月5万5500円(1/4 ページ)

» 2012年09月03日 13時56分 公開
[朴尚洙,@IT MONOist]
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 ホンダは2012年8月31日、小型車「フィット」をベースに開発した電気自動車(EV)「フィットEV」の国内リース販売を開始した。主に自治体や企業を中心に、2年間で約200台のリース販売契約を結ぶ予定である。ユーザーは、6年間のリース契約期間の間に、総計で本体価格の400万円と同じ金額を支払う。1カ月当たりのリース価格で換算すると、約5万5500円になる。

フィットEV フィットEV(出典:本田技研工業、クリックで拡大)

 なお、先行してリース販売が始まった米国市場では、3年契約で1カ月当たりのリース価格は389米ドル(約3万500円)である。日本市場におけるフィットEVのリース契約は、米国市場と比べて期間が2倍、リース価格が約1.8倍になっている。

「フィット」だが3ナンバー

 ホンダは2012年7月末に、フィットEVが、JC08モードにおける交流電力量消費率で1キロ走行当たり106ワット時、一充電走行距離(満充電からの走行距離)で225キロを達成するなど、日本市場で販売されているEVで最高の“電費”を達成したと発表している。

 今回の国内リース販売の開始に合わせて、電費以外のフィットEVの詳細な仕様が明らかになった。以下にその特徴を見ていこう。

 外形寸法は、4115×1720×1580ミリ(全長×全幅×全高)。同じく二次電池を搭載するハイブリッド車「フィット ハイブリッド」よりも、全長で215ミリ、全幅で25ミリ、全高で55ミリ大きい。小型車の代名詞といっていい「フィット」の名を冠しているものの、全幅が1700ミリを超えているために3ナンバー車となっている。

フィットEVフィットEV (出典:本田技研工業、クリックで拡大)

 車両重量は1470キロで、車室内寸法は2040×1415×1175ミリ(長さ×幅×高さ)である。車両の床下にリチウムイオン電池パックを敷き詰めているためか、フィット ハイブリッドよりも全高が55ミリ高いにもかかわらず、車室内寸法の高さは115ミリも低い。

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