ハイブリッド勢の健闘光る、第6戦「富士」SUPER GT 2012(1/4 ページ)

» 2012年09月24日 08時00分 公開
[奥川浩彦,Business Media 誠]

 2012年9月9日、2012 AUTOBACS SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」が静岡県の富士スピードウェイで行われた。

 GT500クラスはポールポジションからスタートした12号車 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1度もトップを譲ることなく今季初優勝、GT300クラスは33号車 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)が今季2勝目。31号車 apr HASEPRO PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀)と16号車 無限 CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐)が2位、3位となり、ハイブリッド車として初めて表彰台を獲得した。

GT500クラスはカルソニックIMPUL GT-Rがポールトゥウィン

 午後2時、66周の決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートした12号車 カルソニックIMPUL GT-Rの松田選手がトップをキープ。予選2位の1号車 S Road REITO MOLA GT-Rのクインタレッリ選手、35号車 KeePer Kraft SC430のカルダレッリ選手が続いた。

SUPERGT 12号車 カルソニックIMPUL GT-R

 12号車 カルソニックIMPUL GT-Rの松田選手は序盤から後続を引き離しトップを快走。35号車 KeePer Kraft SC430のカルダレッリ選手が、2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電の高橋選手と接触しスピンしたこともあり、予選6位からスタートした19号車 WedsSport ADVAN SC430のクート選手が3位に浮上、2位の1号車 S Road REITO MOLA GT-Rのクインタレッリ選手に迫った。

SUPERGT 2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電

 19号車 WedsSport ADVAN SC430のクート選手は13周目に1号車 S Road REITO MOLA GT-Rのクインタレッリ選手を抜き2位にポジションアップ。抜かれた1号車 S Road REITO MOLA GT-Rのクインタレッリ選手は6号車 ENEOS SUSTINA SC430の伊藤選手にも抜かれ4位に後退した。

SUPERGT 1号車 S Road REITO MOLA GT-R

 レースの折返しを前に各車のピットインが行われ、1号車 S Road REITO MOLA GT-Rは29周目に柳田選手に交代、19号車 WedsSport ADVAN SC430は32周目に荒選手に交代した。19号車 WedsSport ADVAN SC430の荒選手は1号車 S Road REITO MOLA GT-Rの柳田選手の前でコースに復帰するがすぐに抜かれ3位に後退した。

 トップを快走した12号車 カルソニックIMPUL GT-RはGT500クラスで最も遅く34周目にピットインしオリベイラ選手に交代。トップの座を譲ることなく1位でコースに復帰した。2位、3位争いはしばらく接戦が続いたが順位を入れ替えることなく1号車 S Road REITO MOLA GT-Rの柳田選手が2位をキープ。3位は19号車 WedsSport ADVAN SC430の荒選手が続いた。

SUPERGT 19号車 WedsSport ADVAN SC430

 レース後半を託された12号車 カルソニックIMPUL GT-Rのオリベイラ選手は後続との差をさらに広げトップのまま逃げ切り今季初優勝。2位、3位も1号車 S Road REITO MOLA GT-Rの柳田選手と19号車 WedsSport ADVAN SC430の荒選手がそのままの順位でチェッカーを受けた。

 昨年のチャンピオン1号車 S Road REITO MOLA GT-Rはシーズン序盤は苦戦したが、第4戦のSUGOから3戦連続の表彰台となりドライバーズポイントも1位に躍り出た。シリーズポイント2位は38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)、3位は39号車 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明)。このレースで優勝した12号車 カルソニックIMPUL GT-Rは11位から4位となり、残り2戦でシリーズチャンピオンを争える位置に浮上した。

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