赤外線で手の動きを検知、ジェスチャーで操作できるパイオニア「楽ナビ」CEATEC JAPAN 2012(1/2 ページ)

» 2012年10月03日 11時39分 公開
[朴尚洙,@IT MONOist]
@IT MONOist

 パイオニアは2012年10月2日、「CEATEC JAPAN 2012」(幕張メッセ)会場で記者会見を開き、普及価格帯の市販カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)「楽ナビ」の新製品を発表した。ドライバーのカーナビ操作の負荷を軽減するために搭載した、手を近づけたり、横に振ったりする動作によって、よく使う機能を操作できる「エアージェスチャー」が最大の特徴である。エアージェスチャー搭載モデルの市場想定価格は、車両に組み込む2DINタイプで11万5000〜12万5000円、ポータブルタイプで5万5000〜8万円。

パイオニア 「楽ナビ」の新モデル(クリックで拡大)

 エアージェスチャーは、運転中のドライバーの意識がカーナビの操作に集中しないように、カーナビの画面に手を近付けたり、画面の前で手を左右に振ったりするだけで、主要な動作を行えるように開発された。

パイオニア 「エアージェスチャー」の概要(クリックで拡大)

 まず、地図を表示しているカーナビの画面に手を近付けると、「お出かけランチャー」と「チェックウィンドウ」が表示される。お出かけランチャーは画面の下に出てくるメニューバーで、「よく行く場所」「自宅」「渋滞情報」の選択や再生中の楽曲の送り/戻しなどができる。チェックウィンドウは、カーナビ画面を表示中には再生中の楽曲などのAV情報を、AV画面の表示中にはカーナビ情報を表示する。

パイオニア 画面に手を近付けるジェスチャーで行える操作。「お出かけランチャー」と「チェックウィンドウ」が表示される(クリックで拡大)

 次に、画面の前で手を左右に振ると、カーナビ画面/AV画面の切り替えや、AV画面でのトラックのアップ/ダウン、カーナビ画面の地図の縮尺変更を行える。手を振ることで行える機能は、あらかじめ設定される約10種類の機能からユーザーが自由に選択できる。

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