横浜ゴムは、タイヤによって燃費を向上するために、転がり抵抗の小さいタイヤを開発・製品展開する一方で、次世代技術として空気抵抗を低減できるタイヤの開発にも注力している。2010年には、実走行を想定した条件下(タイヤハウス内に装着しかつ回転している状態)で、タイヤ周辺の空気の流れをシミュレーションできる空力シミュレーション技術を確立。その後、シミュレーションの範囲を車両全体へ拡張し、風洞試験との両面で研究を進めていた。
フィンタイヤは、この空力シミュレーション技術と風洞試験を活用して車両の空気抵抗を低減するタイヤ設計技術から得た具体的な設計案の1つだという。今後も、同タイヤ設計技術を用いて、タイヤ形状と空気の流れの関係についてさらに研究を進めるという。
なお、フィンタイヤの開発成果については、東京都内で開催された「第26回数値流体力学シンポジウム」(2012年12月18〜20日)で発表された。
再生可能資源100%の“未来のタイヤ”――ブリヂストン
BMWとドリームライナーの共通点、カーボンファイバーのリサイクル技術で協業
マセラティとバイオリンの名器、両者に共通するものとは?
転がり抵抗20%減の“超低燃費タイヤ”、ゴムのナノ構造制御で2020年に実用化へ
バイオマス由来の合成ゴムを味の素とブリヂストンが開発、2013年度に事業化を判断Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング