スバルの「Eyesight」、緊急停止体験でぶつかることもあるって本当?:車は乗らなきゃ分からないことだらけ(3/3 ページ)
今ではレガシー購入者の半数以上がEyesight搭載車を選択するという人気ぶり。しかし、体験試乗をした人たちの中に「緊急停止(プリクラッシュブレーキ)体験時にぶつかった」という感想を持つ人がいるという。果たして真実は?
過信は禁物
あわせて、光山さんはこう語る。「本来、このプリクラッシュブレーキは使ってほしくない機能です。万が一のときに車が自動的に止まってくれるが、絶対に過信はせず、安全運転に心がけてほしい。それから、一般道でのクルーズコントロールも使わないでほしい」
当然といえば当然のこと。しかし、Eyesightを体験すると、あまりの出来の良さに普通に使いたくなってしまう。Eyesightに慣れ過ぎてしまうと、ブレーキを踏むという動作すら忘れてしまいそうだ。
それを防ぐため、購入者へは必ずEyesightの注意事項を納車時に時間をかけて説明し、説明を受けたことを証明するサインをもらうほどの徹底ぶり。スバルが、この運転支援システムの危険性をしっかりと認識しているからこその徹底なのだろう。確かに、この機能を過信して使い過ぎるのは危険である。
Eyesightは、すばらしいシステムだ
ここで紹介した機能以外にも、昨今多発しているブレーキとアクセルの踏み違いによる事故を防ぐ機能もある。前方に障害物がある状態で、アクセルを踏み込むと警告音とともに車は進むが、制動力が制御され大きな加速はしない。輪留めがある場合などは、制動力が制御されているため、輪留めを乗り越えることない。Eyesightは、車の事故を大幅に減らすことが出来るかもしれない。早く他メーカーの車にも、付いてほしい機能だ。
発売されて半年強。LEGACY購入者の半数以上の方がEyesightを選ぶ理由が私にもよく分かった。確かに、LEGACYを購入するならぜひ付けておきたい機能だ。それどころか、この機能があることによってLEGACYが欲しくなるくらいにすばらしい。まだ体験したことのない人がいたら、ぜひ体験試乗することをおすすめしたい。車は乗らなきゃ分からないことだらけなのだから。
項目 | 詳細 |
---|---|
グレード | レガシィ ツーリングワゴン 2.5i L-Package |
価格 | 279万3000円 (試乗車:321万3000円 マッキントッシュサウンドシステム&HDDナビゲーションシステム・リアカメラ付き) |
サイズ | 4775×1780×1535ミリ(全長×全幅×全高) |
駆動方式 | AWD |
燃費 | ガソリン1リットル当たり13.2キロ(10・15モード) |
最高出力 | 125キロワット(170馬力)/5600rpm |
最大トルク | 229ニュートンメートル/4000rpm |
試乗協力
千葉スバル自動車 新港店
住所:261-0002 千葉県千葉市美浜区新港176-2
TEL:043-242-5111
営業時間:10:00〜19:30
光山太郎さん(カーライフアドバイザー)からの一言
Eyesightの体験内容は各店舗で違います。新港店では、営業全員がどうしたら一番Eyesightの魅力を伝えられるか吟味し、時間をかけて作った自信の体験プログラムです。Eyesightの体験は、ぜひ当店へ! お気軽にお越しください。
popo柿澤の独り言
全部書き終え、読み返して思ったことが、まるでスバルのPR記事みたい。でも、Eyesightについては悪いところを見つけようと思っても見つからない。正直こんなことは滅多にないです。
※この記事は、誠ブログ「SUBARU LEGACY Eyesightの真実に迫る!」を転載しています。
誠ブログでは、ブログを執筆してくださるブロガーを募集中です。詳細については、「誠ブログとは?」、「FAQ」をご覧下さい。
関連記事
- 「クルマ・バイク」インデックス
- 「車は乗らなきゃ分からないことだらけ」バックナンバー
- 自動ブレーキで衝突を回避、スバル レガシィに搭載
富士重工業の運転支援システム「EyeSight」が機能強化。時速30キロ以下で危険を感知した場合、自動ブレーキでクルマを停止させる。 - スバルレガシィに「EyeSight Sport Selection」登場
富士重工業は、運転支援システム「EyeSight(ver.2)」を搭載するレガシィの特別仕様車3種6タイプを11月16日に発売した。価格は304万5000円〜380万1000円。 - 交通事故を起こさないために、何をすればいいのか
クルマを運転していて「ヒヤリ」とした経験があるドライバーも多いだろう。事故を起こさないようにするために、ドライバーはどのようなことを注意すればいいのだろうか。交通事故事情に詳しい、早稲田大学人間科学学術院の石田敏郎教授に話をうかがった。 - デジタル時代に知ってほしい、シートベルトの大切さ
おなじみのシートベルト。その実用化と普及に大きな役割を果たした自動車メーカーがボルボである。1960年代以降、シートベルトの装着により救われた命は100万人以上といわれている。 - 男性ドライバーの4割、居眠り運転で事故を起こしかけた