米ナイキ、ランニングシューズのアッパーが“ニット”な新技術「ナイキ フライニット」
米ナイキは、超軽量なランニングシューズを実現する新技術「ナイキ フライニット」を発表した。トップアスリートがロンドンオリンピックで使うという。
米ナイキは、超軽量なランニングシューズを実現する新技術「ナイキ フライニット」を発表した。ロンドンオリンピックのマラソン競技に出場するトップアスリートが着用するシューズの総重量は160グラムになる。
ナイキ フライニットは、糸や生地が必要とされる場所だけに精巧に配置された、ほとんど縫い目のないアッパーを実現する技術。サポートが必要な部分ではテンションを強くし、通気性が必要な部分にはエアレーションを持たせている。
マーク・パーカー社長兼CEOは、「ナイキ フライニットは、スポーツのパフォーマンスに革新をもたらす可能性を秘めた新技術だ。このアッパーはランニングシューズの概念を書き換える。それは軽量かつシームレスで、まるで第2の皮膚のように機能する」とコメントする。
この技術を使ったランニングシューズ「ナイキ フライニット レイサー」は、骨組みとサポートがすべて編み込まれ、ソックスのように足にぴったりとフィットするという。同社では、ナイキ フライニットの開発に4年を投じた。
ナイキ フライニット レイサーは、アッパー部分だけで約34グラム。サイズ9のシューズの総重量は160グラムと、従来の最軽量モデル「ナイキ ズーム ストリーク 3」とりも14%軽量化した。日常用のランニングシューズ「ナイキ フライニット トレーサー+」でも重量は220グラムで、両モデルとも7月に発売するという。
また、スタイルリーダーの藤原ヒロシさん、デザイナーのティンカー・ハットフィールドさん、そしてマーク・パーカーCEOのコラボレーション「HTM」による、3つの「HTM フライニット」コレクションも発表された。
HTMレイサーは、ナイキ フライニット レイサーと同じくトップアスリート向けのシューズ。米陸上チームのカラーで、2012年1月の米陸上予選で使われた。
HTM トレーナー+は2モデルが披露された。1つは、ナイキ フライニットの可能性を広げ、生地と色とパターンの美的可能性を提示するもの。シュータンを一体化してフィット性を向上するほか、シュータンには1〜100までの好きな数字が編みこめるといったニットによるカスタマイズの可能性を見せる。
もう1つのHTM トレーナー+は、素材にグレーの模様を配して、より繊細さを表現。ルナロン製のミッドソールを採用して、1日中快適な履き心地を実現する。
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