自転車保険が強制加入になったら? 約8割が賛成
自転車運転中の事故で加害者となった場合、賠償金が高額となる判例も多い。自転車保険を知っている人は2人に1人だった。エアーリンク調べ。
自転車は便利だし、健康的な乗り物だ。しかし、歩行者を巻き込むような事故が増加しているうえ、加害者となった場合に高額な賠償金の支払いを求める判例も増えてきた。
自転車保険を取り扱うエアーリンクが、自転車を利用する既婚女性300人を対象に実施したWebアンケート「自転車保険に関する意識調査」によれば、自転車を運転しているときに身に危険を感じるなど、ヒヤリとした経験を持つ人は約87%に達した。
ハインリッヒの法則では、300件の“ヒヤリ”には29件の軽微な事故と1件の重大な事故があるという。道路交通法に従って車道を自転車で走行するには、まだまだ安全と言えるだけの環境は整備されていない。リスク管理という視点で、任意加入の自転車保険を検討してみてもいいかもしれない。
同調査では、自転車保険の存在を知っていたのは「よく知っている(12.3%)」「まあまあ知っている(44.0%)」を合わせて、およそ2人に1人という結果に。「法令での自転車保険加入の強制化があるとすれば、あなたは賛成しますか?」と聞いたところ、82.7%が賛成した。
その理由を聞いたところ、「加害者になったときの備えとして有効と感じた」(85.5%)という回答が、「被害者になったときの備えとして有効と感じた」(70.6%)を上回った。このほか、「強制になれば世帯主の許可に関わらず加入できるから」(15.3%)という意見もあった。
エアーリンクでは、年払い3600円で賠償責任保障が最大1億円という「自転車の責任保険」を4月に開始。6月からはスマートフォン向けサイトを開設し、スマートフォンからの加入にも対応した。現在、スマートフォン向けサイト開設を記念して、新規加入者全員に図書カード(500円分)をプレゼントするキャンペーンを実施中だ。
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