ベンツの4ドアクーペ「CLS」の弟分、「ベンツ CLA」デビュー:デトロイトモーターショー2013(2/2 ページ)
2013年の「デトロイトショー」開催に先駆けて、ダイムラーが「メルセデス・ベンツ」ブランドの新車「CLAクラス」を披露した。「CLSクラス」の弟分に当たる4ドアクーペだ。
「CLSクラス」から引き継いだ洗練された美しさ
4ドアクーペスタイルのフォルムは、4630×1777×1437ミリ(全長×全幅×全高)と、現行「Cクラス」とほぼ同等ながら、兄貴分のCLSクラスの洗練された美しさを引き継いでいる。
運転席に座ると、このサイズのモデルとしては作り込まれたインテリアが目に飛び込んでくる。特にインパネやドアトリム周辺の質感が高い。後席の頭上空間は身長172センチの筆者にとって少々圧迫感があり、荷室も“メルセデスとしては”広くない。ただし、外観からの想像と比べれば、後席も荷室も狭くはないといったところだ。
新設計の4WDシステム「4MATIC」を搭載するのも話題の1つだ。FF車向けとなっており、今後幅広く展開する予定だ。組み合わされるトランスミッションが7速DCT(デュアルクラッチ)となるのも新しい。
当初のラインアップは、ガソリンエンジンモデルが1.6リッターエンジン(122馬力)と6速MTを組み合わせた「CLA180」、1.6リッターエンジン(156馬力)と6速MTを組み合わせた「CLA200」、2リッターエンジン(211馬力)と7速DCTを組み合わせた「CLA250」の3つ。
ディーゼルエンジンモデルでは、1.8リッターエンジン(136馬力)と6速MTを組み合わせた「CLA200CDI」と、2.2リッターエンジン(170馬力)と7速DCTを組み合わせた「CLA220CDI」の2つ。欧州市場での価格は、2万8977〜3万7991ユーロ(約344万3000〜451万5000円)となる。
CLAクラスのエンジンルーム。CO2排出量は、現段階で発表されている中では「CLA220CDI」の109−117g/kmが最も低いが、1.8リッターディーゼルエンジンを搭載する「CLA200CDI」の詳細が明かされた場合には、100g/km前後の低CO2排出量モデルとなる可能性もある。ガソリンエンジンモデルのCO2排出量は126〜144g/kmの間で、これらも低いといえる
さらに、最上級の「CLA45 AMG」については、2リッター直列4気筒エンジンにターボチャージャを搭載し(211馬力/400ニュートンメートル)、7速DCTと4MATICシステムを組み合わせて登場することが発表済みだ。
このプレビューモデルは、1月14日から開催されるデトロイトショーには展示されず、そのままベルリンに移動して2月15日から始まる「ファッション ウィーク」で公開される。
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