あえてトレンドに逆行、ヨネックスのドライバーが飛ぶ秘密:仕事をしたらドライバーの飛距離が伸びた(3/3 ページ)
ヨネックスの新型ドライバー「i-EZONE」は、スイングを変えずに飛距離が平均7ヤード伸びると話題だ。その秘密は、同社が得意とするカーボン成型技術の進化にあるという。ジャパン ゴルフフェアの会場で聞いた。
気温10度以下ならば「冬用シャフト」で飛ぶ
岡田: 柴崎さん、i-EZONEのカタログをめくっていて気が付いたのですが、この「冬用シャフト」って何ですか? シャフトの硬さを変える人はいても、季節に応じた専用シャフトがあるっていうのは初めて見るのですが。
柴崎さん: これもi-EZONEの新しい特徴の1つです。冬場のゴルフって、飛距離が落ちると思いませんか? 筋肉が硬くなるうえ着ぶくれして体が動かしにくくなるとか、ボールの硬度が高まって反発力が落ちるとか、気温が30度下がると空気抵抗が約10%上がるとか、いろいろな理由が考えられていますが、みなさん「約10ヤードは落ちる」と感じているようです。
そこで、標準シャフトより少しだけ軽く、しなり量を増やし、シャフトの中間部の剛性を高めてヘッドを走りやすくした気温10度以下用の冬用シャフト(2万6250円)を用意しました。季節要因で落ちる飛距離をシャフトで補うという考えです。
岡田: 標準シャフトと冬シャフト、付け替えてもスイング感覚が変わらないように細かい調整をしているんですね。これもラウンドで試してみたいなあ。
柴崎さん: 発売と同時に、冬用シャフトを5250円で購入できるクーポンキャンペーンも実施する予定ですから、ぜひ(笑)
岡田: 30年来のカーボンへのこだわり、そして冬用シャフト。日本のメーカーらしい細やかな提案が感じられます。
柴崎さん: ヨネックスは30年前の参入以来、新潟の工場で製造から組み立てまでを一貫して行っています。高い品質をキープするということもありますが、「全部、自分たちでしっかりとやりたい」という日本人としてのこだわりがあるのでしょう。
岡田: なるほど、今日はありがとうございました。もう少しi-EZONEを試打してから帰ろうと思います(笑)
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