30周年を迎えたG-SHOCK、バーゼルでも存在感を放つ:BASEL WORLD 2013(2/3 ページ)
バーゼルワールド2013のカシオブースリポート。第1弾は、今年30周年を迎えるG-SHOCKにフォーカスする。
恒例のMR-Gバーゼルモデルのテーマは「和の威厳」
ずらりと並ぶG-SHOCKの最新モデルの中で最も注目を集めていたのが、恒例となった「MR-G」のバーゼルモデル(参照記事)。毎年、ぜいたくな素材を使って和のテイストを表現した特別仕様がお披露目されるが、今回の「MRG-8130」のテーマは「和の威厳」。日本古来の甲冑をデザインモチーフに採用したという。
MRG-8100Bをベースに、都市コードリングや文字盤パーツ、時分針に金色を配し、さらにバンドの中駒にも18金を採用する。また、2時側のサイドボタンには人工ルビーを埋め込んだ。ベースモデルの精悍で重厚なイメージに、華やかな彩色を配置することで、なるほど甲冑をイメージさせる独自の世界観をかもし出している。ちなみにMRG-8130は、2013年8月に世界限定50本で発売予定。価格は63万円だ。
「センサー・クロノグラフ」を初搭載したモデルも登場
さて、数多く展示されるG-SHOCKの中で注目したいのが、ハイエンドモデル「GW-A1100」だ。パイロットウオッチ「SKY COCKPIT」シリーズの最上位機種で、同社の2013年のテーマ「センサー・クロノグラフ」を搭載した初のG-SHOCKでもある。6月28日発売で、価格は6万8250円。
センサー・クロノグラフとは、ストップウオッチ(クロノグラフ)と、各種センサーを両立するもの。GW-A1100の場合は、小型化、省電力化に成功した新開発の磁気センサー(第三世代)による電子コンパスを搭載する。アウトドアウオッチ「PRO TREK」で培われた同社得意のセンサー技術だ。
もう1つ、技術的な背景になっているのが「マルチミッションドライブ」と呼ぶもの。各針それぞれを独立したモーターで駆動し、それらの動作をLSIで中央制御するという技術で、アナログ針を使う時計であってもデジタル時計並みにさまざまな機能を搭載できる。例えばGW-A1100の秒針には、秒を刻むという基本の役割以外に、1/20秒計測のクロノグラフ針とコンパス針というマルチな役割を持たせている。
ちなみにバーゼル会場では、GW-A1100と同じくセンサー・クロノグラフ機能を初搭載したEDIFICEモデル(国内未発表)が展示されていたほか、PRO TREKとOCEANUSのバーゼルモデルも発表され、高い注目を集めていた。これらについては別途、あらためて紹介したいと思う。
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