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空から、陸から、オーストラリア大陸をダイナミックに旅する:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/9 ページ)
観光列車でケアンズの熱帯雨林を抜け、復路はスカイレールで上空から景色を一望する。南オーストラリアのアデレードから北端のダーウィンへは、ザ・ガン鉄道で縦断。日本からのアクセスはジェットスター航空を利用し、空路と陸路で豪大陸を満喫した。
ザ・ガン鉄道での2泊3日の旅、アデレードからダーウィンへ
南オーストラリア州の州都アデレードから北端の街ダーウィンへ。豪大陸を縦断するザ・ガン鉄道は2004年1月に全線が開通以来、世界中から予約が殺到している人気列車だ。今回の取材は、約3000キロの道程をこの列車で2泊3日かけて旅することが目的の一つだった。
アデレード市内にある始発駅パークランズ・ターミナルに到着すると、列車はすでにホームに入線していた。通常は、エアラインのファーストクラスに相当するゴールドカンガルークラスの客車5両に、同クラスのラウンジカーとダイニングカーが1両ずつ、さらに一般席のレッドカンガルークラスの寝台客車やダイニングカー、そこにスタッフ車両と荷物運搬車両、電源車両などが加わり、先頭に電気式ディーゼル機関車を2両連結して走る。以上の車両を合計すると18両編成で、長さにすると403メートルに。日本の新幹線の700系のぞみ(16両編成で404メートル)と全長はほぼ変わない。しかしこれは、あくまで基本編成の場合の話である。実際は予約状況に合わせて客車やラウンジ車両、ダイニング車両などが追加される。
「これまで最大で47両編成で走ったことがあります」と話してくれたのは、駅で乗客のチェックイン手続きをアシストしていたジェニーさん。「そのときは、長さが1.2キロを超えたんですよ」
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