ニュース
ホンダ、近距離移動用の超小型EV「MC-β」で社会実験を開始:歩くには遠いけど、自転車だとちょっと不便
MC-βは最高時速70キロ以上、最大航続走行距離80キロ以上を実現した超小型EVです。都市中心部から半径15〜45キロの郊外への新たな移動手段を模索します。
ホンダは11月19日、近距離移動用の超小型EV「MC-β」を発表しました。MC-βは最高時速70キロ以上、最大航続走行距離80キロ以上を実現したEVです。自転車や電動スクーターよりも遠く、電気自動車よりも近い、都市中心部から半径15〜45キロの郊外への新たな移動手段を模索します。
軽量かつ剛性の高いボディは二輪車技術を応用したパイプフレームボディで実現しました。サイズは2495×1280×1545ミリ(全長×全幅×全高)。軽自動車よりも全長が約90センチも短い超小型ボディによって、最小回転半径は3.3メートルという取り回しの良さが特徴です。
また、室内ではオフセットシートレイアウトを採用することで、超小型車体でも大人2人が快適に座れる空間とユーティリティスペースを確保しています。リチウムイオンバッテリーを搭載し、充電時間は200ボルト電源で3時間以下、100ボルト電源で7時間以下となっています。
MC-βは、熊本県、さいたま市、宮古島市の各自治体と共同で開始した社会実験に導入します。各地域の街づくりや移動に関する課題に対する超小型モビリティのニーズを探っていきます。
関連記事
- 太陽電池の電力で走る!? ホンダが超小型EVを公開
ホンダは、超小型EVの試作車「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開した。将来的にはルーフに搭載した太陽電池の電力を用いた走行補助も目指す。 - 2人乗りEVを使った乗り捨て型カーシェア「チョイモビ」、横浜市で始まる
日産の超小型EV30台を使ったワンウェイ型カーシェアリングサービス「チョイモビ ヨコハマ」がスタートした。EVコミューターによる約1年間の実証プロジェクトだ。 - トヨタが考える超小型EVを使った新しい都市交通「Ha:mo」
トヨタ自動車は、都市交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の実証運用を豊田市で10月1日から開始した。「人にも街にも社会にも優しい移動」の実現を目指す。 - トヨタ、バイクのような2人乗り小型EVコンセプト「TOYOTA i-ROAD」
ジュネーブモーターショー2013に出展予定のコンセプトカー「TOYOTA i-ROAD」のテーマは「コンパクトで爽快なモビリティ」。バイクのような使い勝手を目指す。 - 新「フィット ハイブリッド」の燃費はリッター36.4キロ――伊東社長もホクホクの笑顔
ホンダはフルモデルチェンジを果たした3代目フィットとフィットハイブリッドを9月6日に発売する。ガソリンモデルはリッター26.0キロ、ハイブリッドモデルは同36.4キロを実現した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.