活況“電アシ”自転車市場、次の一手──ヤマハの新「スポーティPAS」に乗ってみた:目指すは「ファミリー全員PAS」(2/3 ページ)
「電動アシスト自転車」が好調だ。市場拡大をにらみ、メーカーは従来のママチャリタイプ以外のラインアップ拡充や施策も積極的にアピールし始めている。その活動の一環となる車種「スポーティPAS」に乗ってみた。
スポーティPAS、ラインアップ拡充の狙い
テーマは「ファミリーPAS」。ヤマハ発動機は7月3日、“スポーティカジュアル”をうたう電動アシスト自転車「PAS VIENTA5」および「PAS Brace XL」を発表。PAS VIENTA5を2014年7月18日に、PAS Brace XLを8月29日に発売する。
PAS VIENTA5とPAS Brace XLは、「PAS」と言えば──で想像する、人気のママチャリスタイルとは異なり、スポーティさやファッション性を意識したデザインにPASの電動アシスト機構を組み込んだスタイルを採用したのを特徴とする。これまで獲得した親世代、ママ+子ども世代に加え、“ファミリー”のテーマは、通勤、通学、趣味領域の層も含めて一家に1台から、ひとり1台へ──と訴求したい意図を込めた。
多様化する電動アシスト自転車へのニーズに対応すべく、VIENTA5は、バッテリーの大容量化(8.7Ah・最大52キロメートルのアシスト走行が可能/従来比約130%)、急速充電器やサークル錠の採用で実用性を高めつつ、内装5段変速機や新たなトリプルセンサーシステムを採用するなど、機能の最適化を行った。よりスポーティなPAS Brace XLは、より長距離の走行をカバーする12.8Ahの大容量バッテリー(同最大74キロ走行可能)、内装8段変速機、フロントサスペンション、フロントディスクブレーキシステムも実装する。また、
また、2機種ともに「アシスト走行が可能な距離」や消費カロリー、走行速度、アシストパワー状況などを示す「液晶マルチファンクションメーター」や、ギアポジションに応じてきめ細かにアシストを制御する独自機構「S.P.E.C」など、従来より備わる機能はそのままにより快適に活用するための機能も標準で備えた。
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