　このコンピュータを手に入れたのは1週間ちょっと前の金曜日。高い買い物だった。友人とマシンを交換したのだ。彼に提供したのは古い15インチのMacBook Pro（2.4GHzプロセッサと4GバイトRAMを搭載）。これなら彼が1999ドルで買ったVAIOにほぼ見合うということで話がついた。Windows VistaでこのマシンのWEIを測定したところ、まずまずだが高いとは言えない3.8というスコアだった。ところが、Windows 7 β1でのスコアは2.0だ。

　間違いではない。わたしの新しいVAIOノートPCのWEIは、Vistaでは3.8なのに、Windows 7では2.0となっている。HDDのせいだ。大笑いするしかない。だがもちろん、実のところ笑える話ではない。かといって泣いてもいられない。β1に固有の原因があるはずだ。

　マシンを交換した友人から午前中に電話があったので、WEIのスコアが2.0だったことを話した。彼はすぐにこう言った。「1000ドルで1点ってことだな」

　わたしがWEIをチェックしたのは、Microsoftの「Engineering Windows 7」（E7）ブログの新しい投稿を見たからだ。そのスコアのせいで新しいコンピュータにどんなにがっかりしているかは言い表せない。

　「上には上があるってわけだ。でも、実際の使い勝手はスコアとは別物だろう」と友人は言った。その通りだ。わたしには、このノートPCでWindows 7を動かすのは、どのマシンでWindows Vistaを動かすより快適だ。しかし、3.8だったスコアが2になってしまったということに対する気持ちの問題はある。いい気分ではない。だが、それもそのうち収まってくれるはず。そう願いたい。

　E7ブログの1月19日付の投稿によると、Microsoftは暫定的に、一部のHDDのWEIスコアを抑制している。スコアの測定に影響するキャッシング関連の問題があるからだ。Microsoftのマイケル・フォーティン氏は次のように説明している。

　この判明した事実を踏まえて、われわれはWindows 7のβコードでは、スコアの測定中に問題のある挙動を示すように見えるHDDについて、スコアを抑制するとともに、われわれのフィードバックシステムを使って情報を集め、結果を詳しく検討している。この抑制ルールから、システムディスクのスコアが1.9、2.0、2.9、3.0になることがあり得る。われわれとしては、Windows 7 βのディスク評価と、これまでの観察データに基づくこうした抑制は、妥当なものだと確信している。もちろん、われわれは、大規模なβテストから得られるデータと、ドライブメーカーからのフィードバックや彼らとのコミュニケーションから学ぼうとも考えている。

　わたしの低スコアのノートPCは、ソニーの「VAIO VGN-Z590」だ。このマシンは、2.4GHzのIntel Core 2 Duoプロセッサ、13.1インチのLEDバックライトディスプレイ（解像度1600×900ピクセル）、グラフィックスチップNVIDIA GeForce 9300M GS（256Mバイト）、3GバイトのDDR3メモリ、320GバイトのHDD（5400rpm）、2層書き込み対応DVDドライブ、指紋認証センサー、Wi-Fi、およびSprintの3Gモデムを搭載する。WEIのコンポーネント別のサブスコアは以下の通りだ。


VAIO VGN-Z590のWEIスコア
CPU（Intel 8600／3Mバイトキャッシュ）	5.8
DDR3メモリ	5.5
NVIDIAグラフィックス	4.4
ゲーム用グラフィックス	4.4
HDD	2.0

　わたしは18日の夜遅く、ウイルスに感染して駆除したHewlett-Packard（HP）の「Artist Edition」ノートPCにWindows 7 β1をクリーンインストールした。30分もかからなかった。大したものだ。この「Pavilion dv2800t」モデルは、2.2GHzのIntel Core 2 Duoプロセッサ、14インチディスプレイ（解像度1280×800ピクセル）、グラフィックスチップNVIDIA GeForce 8400M GS（専用ビデオメモリ128Mバイト、共有ビデオメモリ最大767Mバイト）、2GバイトのRAM、250GバイトのHDD（5400rpm）、書き込み対応マルチDVDドライブ（LightScribe対応）といった構成だ。VistaでのWEIは4.0。Windows 7でのWEIは4.1となっている。コンポーネント別のサブスコアは以下の通り。