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» 2006年07月25日 16時42分 UPDATE

電車内でも無線LAN──TXで商用サービス開始

秋葉原とつくばを45分で結ぶ、つくばエクスプレス(TX)。トライアルを続けていた列車内無線LANサービスが商用化される。PSPなどポータブルデバイスの利用も盛んだ。

[斎藤健二,ITmedia]

 秋葉原、つくば間を45分で結ぶ「つくばエクスプレス」(TX)。これまでトライアルだった列車内での無線LAN接続サービス(2005年7月の記事参照)を、8月24日から商用サービスとして提供する。

 「TXはビジネスに熱心な方の利用が多い。無線LANが使えることは皆さんが待ちに待っていた。おそらく世界でも例がないのではないか」(首都圏新都市鉄道の高橋伸和社長)

 無線LANのインフラはNTT BPが設置。NTTドコモが8月24日から、NTT東日本が年内に商用サービスを提供する。ドコモはFOMAのオプションである「mopera U」(月額1000円)と、「Mzone」(月額1500円、または日額500円)で接続可能。NTT東日本は「フレッツ・スポット」のサービスエリアとして提供する予定だ。

無線LANを使うなら「つくば行き」に乗ろう

ks_tx1.jpg

 無線LANは秋葉原からつくばの全線、および各駅で提供されるが、どの列車に乗っても使えるわけではない。「2000系」と呼ばれるつくば行きの列車でのみ利用可能だ。秋葉原から出発する列車の約6割がこれにあたる。「守屋止まりの列車の場合、2000系かどうか確かめてほしい。つくば行きならばすべてOK」(首都圏新都市鉄道)

 2000系の車両は3両目、4両目に対面シートが設けられ、肘掛けからテーブルを出してノートPCを使うことができる。ノートPCを充電できるような電源は用意されていないが、わずか45分。通勤や出張時にネットアクセスが容易になるのはありがたい。

 直線区間ではほぼ時速130キロに達するTXだが、インターネットと車両間を、携帯電話やPHSではなく高速ワイヤレスシステムで接続することで、平均1.4Mbpsという高速なインターネット接続環境を実現した。モバイルIPという技術を使い接続先が切り替わってもインターネット接続は途切れない。「駅のベンチで使っていた方が、電車に乗って、つくばまで行っても、その間途切れることなく、何の設定をしなくてもそのまま使える」

ks_tx2.jpg 対面シートではテーブルを出して快適にノートPCを利用できる。ただしテーブル付きは16席しかなく、テーブルを出すと窓際の席は乗り降りが難しくなるため、通勤などでは注意が必要
ks_tx3.jpg 1車両の前後にある、写真のようなボックスが無線LAN設備。2000系は「TX-2551」のように2000番台の数字が付く
ks_tx4.jpg 走行中の車両で計測したスループット。このときは1.5Mbpsに達した。ただしスループットは安定しているとはいえず、ストリーミング動画が途切れたりすることも

PSP利用者が9%、PDAも16%

 ちなみに約4500名が利用した試験サービスでは、意外な端末から接続するユーザーが多かった。PDAから接続したユーザーが16%、ポータブルゲーム機である「PSP」を使うユーザーも9%いたという。

接続機種 比率
Centrino搭載ノートPC 28%
無線LAN内蔵ノートPC 26%
無線LAN外付けノートPC 14%
PDA 16%
PSP 9%
M1000 2%

 喫茶店などと違い、必ずしも座れるとは限らない電車内。PDAやPSPといった立ったまま使える無線LANデバイスの活用シーンとしても面白い。

ks_tx5.jpg ドコモが法人向けに展開予定の無線LAN/W-CDMA内蔵PDA「hTc Z」(7月12日の記事参照)
ks_tx6.jpg つくば駅を降りると高い空が広がっている

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