連載
» 2006年08月28日 21時52分 UPDATE

PSP仕事術:仕事をカジュアルに攻めるなら、情報端末はPSPを選べ!【しおにくの1日編】

文字入力から始まった連載「PSP仕事術」。最終回は筆者・しおにくの1日を追う――。

[澤紫臣,ITmedia]

 文字入力から始まり、無線LANの設定ブラウザの活用法、RSSリーダーなどを用いた情報収集法などをご紹介してきた。連載最終回は、筆者であるしおにく氏とPSPの1日を追っていこう。

※本連載で使用しているPSPはファームウェア・バージョンを「2.80」(記事執筆当時の最新版)にしております。本文中に登場する機能は最新版ファームウェアが必要となる場合がありますので、PSPの公式ページをご確認し、必要に応じてファームウェアをバージョンアップしてください。


夢の中にいるうちに、PSPは準備完了! そして出勤だ!

――起床:出社前の準備は就寝中に完了

 おはようございます。しおにくが携わっているオンラインゲームのサービスは24時間365日無休であります。そのため、このところテレビとりわけお気に入りの特撮番組を家で見る時間がない。そこで、どうしても録画かロケーションフリーに頼ることになる。しかしながらロケフリは、無線LANさえ通じれば場所は選ばないが、時間が合わなければ見られない。会社でテレビを見られるのは休憩中だけだったりするので、ロケフリでは時間的制約に対応できないのだ。

 そこでしおにくは、PCで録画した番組を寝ている間にPSP用の.mp4形式のファイルに変換しておき、朝、シャワーを浴びている間にメモリースティックにコピーしておくようにしている。

 さらにRSSで最新の情報をダウンロード。ニュースもさることながら、最近はアイドルがブログとともにビデオポッドキャストを配信していることもあり、ついでに(まったくの趣味だが)それをダウンロードしておくのだ。

st_ps01.jpg RSSチャンネルで最新の情報を確認

――通勤:快適!? これが“しおにくスタイル”

 通勤時間は1時間弱で電車に乗っているのは40分ほど。路線の関係か、そんなに混まないため、30分番組プラスαなら充分楽しめる。

 愛用のイヤフォンは、コード長が60cm程度のもの。あまり長いと鞄や他の人に引っかかってしまうので「PSPは常に手で持つ」と心に決めてコードが短いイヤフォンを使っている。実はBluetoothヘッドフォンも持っているのだが、こちらは耳にかぶせるタイプ。夏場は耳がムレるので通常のイヤフォンにどうしても戻ってしまう……。

 さらに、PSPを持ったり、定期券を改札に通したりするときに不便がないよう、両手が空く肩掛け鞄を愛用している。持ち物にスタイルが引っ張られている気がしないでもないが(苦笑)

 車内でコンテンツを見終わって、まだ到着まで時間があったら、そのままゲームを始めることがほとんど。仕事柄、常に面白いと思えるゲームに触れていたいと思うし、携帯型ゲーム機を移動中にイジるのは高校生の頃からの習慣。もう15年も続いているから仕方がない。

st_ps03.jpg PSPを持ったり、定期券を改札に通したりするときに不便がないよう、両手が空く肩掛け鞄を愛用している

PSP仕事術を支援する便利なサイト:通勤ドットコム

 この連載を執筆中に筆者が見つけたサイトが「通勤ドットコム」。PSPを情報ビューアとして利用するための支援ソフト「通勤PSP」を公開・配布している。インターネットに接続されたPC上で動くプログラム「通勤PSPマネージャー」がサイト上の情報を収集し、USBケーブルを利用してPSPに情報を転送し、各種情報を閲覧する仕組み。PSPのインターネットブラウザから、メモリースティックにインストールされる「通勤PSP」HTMLファイル( file:/tuukin/index.html )にアクセスすると、各種情報を閲覧できるのだ。

 このあたりは連載第2回「無線LAN設定編」で触れた、ブラウザからメモリースティック上のファイルを表示させる方法の延長だと考えれば良いだろう。「通勤PSPマネージャー」との連携によって、それらがスマートに実現できるという点で面白い。かつてPalm(PDA)とPCを組み合わせて巡回・情報収集ソフトを利用していたが、あの頃の感覚がよみがえってくる。

 また、サイト上の情報の収集だけでなくPC側で入力したメモや連絡帳、リンク集などをPSPに転送できるため、PSPに適用すれば一歩も二歩も進んだ便利なツールとして利用できるだろう。

st_ps04.jpg 通勤ドットコム(運営:ケーツーファクトリー)

出社したらとりあえず……隠す!?

――出社:とりあえず……隠す!?

 通勤電車から降り、そのまま会社まで徒歩。さすがに歩きながらのPSP操作は危険なため、音楽を聴きながら歩く。先ほど述べたように、イヤフォンのコード長が短いため、鞄の中に入れられないため、片手にPSPを握り締めて歩かざるを得ない。会社につき、エレベーターに乗っている間にイヤフォンをはずし、PSPを鞄に突っ込んで、とりあえず「平常」を装って出社する。

 記事の「プロフィール」にも記載されているが、しおにくのデスクは24時間Webカメラで映像配信されている。始終放映されている中での仕事というのは、姿勢も良くなるし集中できる反面、かなり気を遣ってしまう。

st_ps05.jpg 余裕のある時はロケフリのテレビ番組を見ながら食事する

 画像が粗めなので、画面に映った文書などから重要な機密が漏れるようなことはない――とはいえ、電話がかかってきたときに居留守が使えないなどのデメリットがあるのも事実だ。PSPを持っている姿を見て「遊んでないで仕事しろ!」と誤解されてしまうかもしれない。そんなわけでPSPはカメラから見えない位置の充電スタンドに設置。今回の一連の記事も、PSPを操作して改めて確認しながら書いたわけだが、おそらくWebカメラ映像を見ていた方はほとんどわからなかったのではないか。

 午前中は打ち合わせや来客が多く、ゲームプレイヤーの動きなどを把握していると、大抵昼を過ぎている。昼食、夕食ともに、ほとんどデスクで食べる毎日で、余裕のある時はロケフリのテレビ番組を見ながら食べている。食事時間はマチマチなので「必ず見る」という番組はないが、世間から取り残されないように「なんとなく見る」感じだ。

しおにくの「ここだけのお勧め」

重宝! 百聞は一見に如かず

 PSPには、現在運営している「ブライトキングダム オンライン」や、今秋開始予定の「天道オンライン」の映像を入れているほか、ハイファイブ関連の映像を入れている。これは、初対面の人に自己紹介するときや、手元にPCがないときに簡単にオンラインゲームの説明ができるので便利だ。

 オンラインゲームは説明商品だ――が信条なので「何千人が同時にアクセスして同じ世界で冒険を云々……」と言うよりも、動画を見せ「このキャラクターたちは、それぞれのプレイヤーが操作しているんです」と言うほうが一発でわかってもらえる。

 そんなPSPによる「モバイルプレゼンテーション」はかなり説得力がある。取り出すときに相手に怪訝そうな顔をされても「いやぁ、これに動画が入っていましてね……」の一言で話題も広がるのではなかろうか。

st_ps06.jpg 自分で作成したコンテンツをPSPにダウンロードして相手に見せる「モバイルプレゼンテーション」の効果は絶大

強引! 行きつけの店を無線LANスポットにしてしまうワザ

 そして、無事一日が終わると東京・四ツ谷にある行きつけのバーに寄ったりするわけだが、以前、気さくなマスターをそそのかして無線LANを導入してもらったのである!

st_ps07.jpg 行きつけの「ブリオングロード」。右の写真は「そそのかして導入させたアクセスポイント

 地下の店なので携帯電話の電波が入りにくいこともあり、無線LANを通じて急用のメールを片付けたこともあった。連載第1回の「文字入力編で紹介した「[R]ボタンの駆使」はそこで生まれたテクニックだ。

 会社を出てもメールやWebが気になって仕方がないという人は、是非行きつけの店を無線LANスポットに変えてしまうことをお勧め(?)する。もちろん、お近くの方は先ほどの「ブリオングロード」でマスターに「ネット使っていいですか?」と聞けばいいだろう。夜のバーは「ビジネスパーソンの砦」。PSPでのメールやサイトのチェックなら、バーの雰囲気にも合う――と思うのは筆者だけだろうか。

便利! 話のネタにGoogle Videoをフル活用

 お酒を飲みながらの話のネタに使っているのが「Google Video」で拾ってきた動画だ。Google Videoの動画ファイルは、ものによってダウンロードできるほか、ダウンロード形式で「Sony PSP」も用意している。

 とはいえ、これまでPSP用の動画ファイルは、その形式によって「/MP_ROOT/101ANV01」などの決まった名前のついたフォルダに、決まった法則(「MQ+連番.mp4」など)のファイルを入れなければならなかった。これにならう形で、Google Videoでダウンロードしたファイルもファイル名を変更する必要があったのだ。

 しかし、ファームウェアバージョン「2.80」からは、メモリースティック直下の「VIDEO」フォルダに対応する形式の動画ファイルを入れるだけで認識されるようになった。便利なことに、iPod用とされている映像データをVIDEOフォルダにおけば簡単に再生できるのだ。となると下記のようなテクニックが生まれてくる(※形式の細かい違いによって再生できない場合があります)。

  1. Google Videoで適当な動画を見つける
  2. ダウンロード用プルダウンメニューから[Video iPod]を選択([Sony PSP]ではないところがミソ)
  3. PSPとPCをUSBケーブルで接続
  4. 先ほどダウンロードしたファイルを、メモリースティック直下の「VIDEO」フォルダにコピー
  5. PSPのメニュー「ビデオ」でそのファイルを再生する。
st_ps08.jpg Google Videoのプルダウンメニューから[Video iPod]を選択する

 もちろん、Google Videoでなくとも、ファームウェアバージョンが「2.80」であればiPod用の映像ファイルを置いてあるサイトからダウンロードして「VIDEO」フォルダに入れるだけでOKだ。こうして、どんどんPSPが「ネタ披露ツール」になり、「これちょっと見てよ!」から始まるコミュニケーションで夜は更けてゆくのだ……。


――就寝:1日の締めくくりはやっぱりPSP

 家路につき、終電車でもPSP。たまに向かいの人もPSPを持っていたりすると、「対戦できるソフトって、持ってたっけかなぁ」と思ったりするが、周りから思われているよりもシャイなので黙々とPSPを覗き込んでしまう。

 寝る前もゲームをしながらでないとなぜか寝付けず、羊を数える代わりにプレイしているのが「カズオ」(6月1日の記事参照)。数字を法則によって当てはめていくパズルだが、程よい集中と、解いたときの解放感が心地よい眠りに誘ってくれる。しかし、そのまま眠ってしまっては、明朝の出勤時に見るコンテンツがなくなってしまうので、見終わったファイルを削除し、PCで動画をPSP用に変換させておいてから、眠るのだった。

おわりに

 5回に渡る連載を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ゲーム好きが高じてオンラインゲーム事業をしておりますが、普段から手元にゲーム機がないと気持ちが落ち着かない性格です。また、常にPSPを触っていて「こんなこともできるんだ、スゴイ!」と思いながら、いろいろ試行錯誤した自分流の使い道が、今回「PSP仕事術」を書くきっかけとなりました。

 PSPはファームウェアのアップデートで機能が追加されていくところが、単なるゲーム機に留まらない情報端末としての性能アップが感じられて、気に入っています。ロールプレイングゲームで言えば「PSPはレベルが上がった! ○○の機能が使えるようになった!」という感じで、ゲーム好きの心を何ともくすぐります。

 これからもいろいろな情報端末を使っていくと思いますが、「十字ボタンと数個のボタンでなんでもやりたい」ゲーム世代としては、最近、ニンテンドーDSなどほかのゲーム端末でもブラウザ機能が追加されるなど環境が整ってきたことに注目してます。ゲーム機で仕事ができればゲーム好きには至福。私も当面、PSPで仕事をしてみるつもりです。

筆者プロフィール 澤紫臣(さわ・しおん)通称:しおにく

 ハイファイブ・エンターテインメント代表。オンラインゲーム「ブライトキングダム」を運営しているほか、今秋「天道オンライン」をリリース予定。「『しおにく』はゲームプレイヤーにつけていただいた愛称」だという。仕事中の姿を「はたらけしおにく」でライブ中継中。ブログは「ネトゲナウブログ」。


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