デジカメ画像はすべてPCの中に入れておければ検索しやすいが、プリントした写真としても保存しておきたい。インデックスシートとクリアポケットを使って整理してみよう。
今まで意識していなかったが、年間1万5000〜2万枚ほどの写真を撮っていた。すべてPCの中に入れておければ検索しやすいが、プリントした写真としても保存しておきたい。さて、どう整理したら探しやすいのか?
かなりの量になるので、次のような方針を考えた。
いくつかの文房具店に足を運んだり、インターネット上の情報を集めたが、5のような製品は見つからなかった。イメージとしては、キングジムが発売している「取扱説明書ファイル 差し替え式」の追加ポケットがこれに近いが、残念ながら透明度が低く、マチがあるために断念。また、リヒトラブでクリアホルダーにCD用ポケットが付いたものを見つけたが、あくまでもクリアポケットにこだわりたいので、こちらも見送った。
簡単に見つかりそうだと思っていたが、需要は少ないのか、あるいは潜在的な需要があるにも関わらず、どこかでくすぶっているのか。これだけデジカメが普及しても、あまり現像する人がいないのであろうか、写真の保存用品に関してはまだまだこれからのように思えた。
とはいっても、理想の製品が発売されるまで待っていたのでは、現像した写真が増えすぎてしまう。あきらめて、1〜4を満たす条件で揃えることにした。とりあえず2006年の写真から保存を開始。筆者のPCに付属してあった画像管理ソフトでCD-Rの容量ほぼいっぱいまで保存した後、インデックスシートをプリントアウトする。これの繰り返しである。
時系列なので後で探しやすいはずだし、何月何日に撮影したかは、ブログを見ればほぼ分かる。自分のブログを検索して絞り込んでいく方法だ。インデックスシートにはタイトルも入っているので、微妙に違う数枚の中から1枚を選ぶときにも間違いが起きにくい。何よりも、「あの画像はどのCDに入っているか」がすぐ分かるのがいい。問題は、インデックスシートのサムネイル画像は横に何枚並べるかだ。サムネイルを大きくすれば細部まで確認できるが、結局インデックスシート自体は枚数が多くなってしまって一覧性が損なわれる。いろいろと試してみた結果、筆者の場合は横7コマがちょうどよかった。
今まで使っていたプラスの「4リングバインダ」に、リヒトラブの「厚口クリヤーポケット」をセット。その中にインデックスシートを入れてみた。厚口クリヤーポケットは、一般的なクリアポケットのフィルムの厚さが0.06ミリなのに対し、これは2倍の0.12ミリ。ポケットの1つ1つがしっかりしているので、安心感があるのだ。入り口部分(パンチの側)が広く開けるようになっており、出し入れがスムーズに行える。
ただ、厚口クリヤーポケットを利用すると、通常は100枚程度まで収納できる4穴リングバインダでは50枚が限度のようだ。とはいえ、写真を入れたクリアポケットはそれなりに重いため、仮に50枚以上入れられたとしても、使いにくいだろうと思われる。
この方式でいけるというめどがついたので、ファイルを1箱(10冊)、厚口クリヤーポケットも200枚注文した。ファイリングするときには一気にやらないと、なかなか進まない。10冊あれば遡って整理できるし、数年は大丈夫だろうと思う。
製品 | 価格 | 発売元 |
---|---|---|
4リングバインダー | 1102円 | プラス |
厚口クリヤーポケット(20枚入り) | オープン価格(実売600円程度) | リヒトラブ |
横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具に詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している
Biz.IDの人気連載、カマタ式「極楽文具」の筆者であるカマタスエコさんが、2月28日に亡くなりました。コピーライター、フォトエッセイスト、そして料理研究家として、ご活躍の真っ最中の急逝でした。本連載でも今回の「デジカメ写真整理術」が遺稿となってしまったことが残念でなりません。編集部一同、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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