パイロットの磁気式メモボード「メモレBR」、S極とN極で2色利用可能に週刊「仕事耕具」

小さいころにおもちゃとして馴れ親しんだ磁気式メモボード。パイロットでは黒と赤の2色が使える磁気式メモボード「メモレBR」を3月23日に発売する。

» 2007年03月12日 20時34分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 パイロットは、黒と赤の2色が使える磁気式メモボード「メモレBR」を3月23日に発売する。価格は2625円。

 従来の磁気式メモボードは、黒い鉄粉をハニカム(六角形)構造のセルに封入、それを磁石で引き寄せて筆記するもの。パイロットでは1977年に製品化に成功した。30歳代の人間にとって磁気式メモボードといえば、タカラトミーの「せんせい」シリーズなどが馴染み深い。専用ペンやスタンプで絵を描いては消した経験がある人も少なくないだろう。

 インクを使わない磁気式メモボードの利点は、筆記/消去時にホコリや消しカス書き消しが生じないこと。手を汚すこともないので、病院内や各種交通機関、企業やデパートの受付などで筆談用として活用できるほか、子供向け知育玩具や学習用コミュニケーションボードにも適しているという。最近では、携帯電話ショップで電話番号の確認などにも利用されるケースがある。番号確認した後すぐに消せるために個人情報保護対策にもなるのだ。

 今回発売するメモレBRは、これまでの黒色だけしか筆記できないタイプとは異なり、黒と赤の2色筆記が可能になった。パイロットによれば、微小なマイクロマグネット(磁石粒子片)の表(S極)と裏(N極)の磁極別を黒と赤に塗り分けた。ペン先の磁極の違いによって、裏表2色の書き分けができるというわけだ。付属のペンは、多機能ペンのようなスライドレバー式で、1本で2色を使い分けられる。

 パネルは約1万回の書き消しが可能。本体横に付いたボタンを押すこと筆跡を一括消去できる。本体サイズは272×163×25ミリ(幅×奥行き×高さ)、筆記面はほぼB6サイズとなる115×183ミリ(縦×横)でパネルカラーはホワイト。重さは約400グラム。

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