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» 2007年05月15日 20時34分 UPDATE

HDD“出張破壊”を試してみた

最近調子の悪い自宅PCのHDD。フォーマットしても完了しないわ、チェックディスクすれば大量のエラーが表示されるわで、ついに捨てることを決定した。さて、この壊れたHDDをどうやって処分しよう。

[鷹木創,ITmedia]

 最近、HDDの調子が悪くなった。システムをインストールしていたHDDだから、PCも一発で起動しなくなってしまった。しようがないのでバックアップを取った上で、チェックディスクをかけてみた。果たして、すごい勢いでエラーを吐き出す。2回ほどフリーズしたものの、3回目のチェックディスクは何とか完了したので、続いてフォーマットしてみる。……数度チャレンジしたが完了しない。「オレの週末を返せ!」とHDDにつぶやいてみたものの、どうやら寿命のようだ。

st_hd01.jpg 調子の悪くなったHDD

 HDDの処分に困っている人は少なくない。というのも、貴重なデータがぎっしり詰まっているからだ。一般的に、PC上でデータを消したとしても、PCからデータが見えなくなるだけでHDDの磁性面に書き込まれたデータが失われるわけではない。いわゆる「完全消去ソフト」を使って無意味なデータを何回も上書きするか、物理的に破壊するほかないのである。

 さて、どうしようか――。HDD片手に悩んでいたところ、日本パーソナルコンピューターの「HDD&メディア破壊サービス」のニュースが目に入った(5月9日の記事参照)。これは試してみる価値がありそうだ。

 日本パーソナルコンピューターのHDD&メディア破壊サービスは“出張破壊”が特徴。HDDを物理的に破壊するサービスはこれまでもいくつかあったし、HDDを大量に破壊する場合、大きな破壊機を持ち込むこともあった。HDD&メディア破壊サービスでは、持ち運びできるタイプのHDD破壊機を導入することでHDD1台でも出張破壊するという。HDDには機密情報が含まれているケースが多い。情報セキュリティの観点からも「企業の現場で、しかも担当者の目の前でHDDを破壊することが望まれている」のだ。

 HDD&メディア破壊サービスで利用するHDD破壊機は、日東造機製「DB-25DX」。大きさは240(幅)×395(高さ)×360(奥行き)で、重さは25.0キログラム。大きめのアタッシェケースのようなサイズだった。なお、利用料はサービスマン1人につき1回の工賃が2万1000円(持ち込みは1万500円)。20個までの破壊ならHDD1台1575円、50個までなら1台1260円となっている。

st_hd02.jpg DB-25DX
st_hd03.jpg 作業者のIDとパスワードを入力すると破壊作業ができるようになる

st_hd04.jpg ふたを開けてHDDを挿入
st_hd05.jpg 破壊作業中。HDDに穴をあけるため、金属が軋む音が聞こえた

st_hd06.jpg 壊したHDD。4つの穴が開いている
st_hd07.jpg 基板には穴を開けない。データを記録するディスクの磁性面は破壊するものの、基板部分はリサイクルに回せるようにするためだ

 HDDを1台破壊すのにかかる時間は15秒程度。HDDには4つの穴が開き、データの読み取りが物理的に困難になる。また、圧力によりディスクの磁性面が変形するため「HDDからディスクを抜き出せても、通常は読み取り不可能」(日本パーソナルコンピューター)だという。また、データを記録する磁性面は破壊するものの、基板部分はリサイクルに回せるよう穴はあけないようになっている。

st_hd08.jpg 手動の破壊機「HDB-15」(2006年6月の記事参照)も用意
st_hd09.jpg 要望に応じて、テープメディアなどを破壊するための「MB-20」を持ち込むこともあるようだ

Googleではどうしてる?

 ちなみにHDDを大量に利用するGoogleでは、HDDをどのように処分しているのだろう。「基本は、社内でリサイクルもしくはリユースだ」という。単純に「廃棄するのはもったいない」ということも理由だが、そうしたHDDに公開前のサービスの情報が含まれていたりして、軽々しく廃棄処分にできない事情もあるようだ。自前でサーバを構築するほどのGoogleだから、もちろん(!?)HDDの修理も一部外部メーカーに頼るケースもあるが、基本的には社内で行うという。


 こうしてHDDを破壊した筆者であったが、あっさりつぶされたHDDに若干の同情も感じた。「ごめんなHDD。次回からは、ちょっとフリーズしたからといってすぐに強制終了したりせず、もっと大事に使うからな。壊れてもGoogleを見習って修理することも考えるよ」と反省するのであった――。

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